来月にも新党を結成する意向を示している鳩山邦夫元総務相は15日、自民党に離党届を提出し、午後6時半過ぎに会見を行った。

 鳩山氏は「15日午後に離党届を書いて、秘書に党本部に持っていってもらい、そのことに関して大島幹事長から電話をもらって、いろいろ話をして離党しました。自民党の最大の失敗は、政権を取られたこと。今のように非常に社会主義的色彩の強い、ばらまきもそうだし、外国人の地方参政権もそうだし、夫婦別姓もそうだし、教育なんかぐちゃぐちゃになってくるし、この国が滅びの道に入っていく最悪の事態がある。それを、私はああいう負け方をした自民党だけの力では食い止めることができないから、同志と新しいものを作って、強力な野党として頑張っていくのがいいのではないかと判断した」と離党の理由を語った。

 また、「普段から言っていた講演などでは、たまたまテレビで『新党でいく覚悟はできているか』と聞かれたので、『完ぺきにできている』と言った以上、党に迷惑をかけたくないし、(自民党総裁)谷垣さんが外に向かっていろんな発言をするのはおかしいと。それは正論。自民党の中にいて自民党を批判して外に向かって言うのはおかしいから、外に出て今の政治を批判し、自民党の駄目だった部分について厳しく言う。内から外に向かって言うのはおかしいから、外に出て申し上げる。私の思惑一つでできることではありませんけれど」と話した。

 新党については「希望から言えば、連休前には作りたい。ただ、私が表に出て旗を振る役目でなくていい」と述べた。

 さらに、「日本一頭のいい政治家・与謝野馨、国民の人気が一番高い舛添要一。この2人を、鳩山邦夫という坂本龍馬が、薩長連合ではないが、結びつけることができたら最高」と、与謝野元財務相や舛添前厚労相との連携を模索する考えを示している。

 鳩山氏の離党を受けて、自民党・園田幹事長代理は幹事長代理の職の辞職願を提出した。