民主党の横粂勝仁衆院議員(比例南関東ブロック)が同党を離党する意向であることが21日わかった。同党神奈川県連幹部や同氏の後援会関係者が明らかにした。20日に岡田克也幹事長に会い、離党届を提出しようとしたが、岡田氏は受け取らずに慰留したという。

 横粂氏は後援会関係者や支持者らに対し「離党届を提出した」と報告する文書を20日付で送付しており、離党の意思は固いとみられる。横粂氏は文書の中で「党利党略、私利私欲の政治に耐えられず、政党政治、議院内閣制の限界も感じた」「新しい政治スタイルを創り出す使命を感じての決断」と説明している。

 横粂氏は弁護士で、民主党が2009年8月の衆院選で神奈川11区(横須賀市、三浦市)の公認候補として擁立。自民党の小泉進次郎氏に敗れたが、比例南関東ブロックで復活当選した。