オウム真理教の信者だった落田耕太郎さん(当時29歳)リンチ殺害など3事件で、殺人罪などに問われた元教団幹部越川真一被告(41)について、最高裁第1小法廷(島田仁郎裁判長)は、越川被告側の上告を棄却する決定をした。

 決定は20日付。越川被告に懲役10年を言い渡した1、2審判決が確定する。

 1、2審判決によると、越川被告は1994年1月、山梨県上九一色村(現・富士河口湖町)の教団施設で、松本智津夫被告(51)らと共謀し、教団活動に疑問を抱いていた落田さんを殺害。95年には、脱会した元信者を脅すなどした。