「え・・・・・・」

 俊也が驚きの声をあげると、

 真奈美はこう告げた。

 「俊也クン、お手紙見てくれたよね?

  真奈美、俊也くんが好きなのぉ♪

  だからぁー・・・付き合ってくれるよねぇ?」

 俊也は戸惑った。


 真奈美が俊也が戸惑っているのに気づき、

 手を握って立ち上がらせた。


 「ほらぁー、立ってたって!!

  一緒にかえろぉよぉ~・・・

  今日からぁ、俊也くんは真奈美の彼氏だょっ?

  まさか・・・断るのぉ??」

 真奈美は俊也を見つめる。


 「真奈美みたいな子ぢゃダメなの?」

 そう言うと、俊也に顔を近づけた。

 そしてそのまま――――――キスをした。


 「――――――ッ!!!!!?」

 「え、その反応、もしかしてファーストキス?

  ゃったぁ、真奈美が俊也クンの初めてだっ♪」

 真奈美は笑うと、俊也の手をひき歩く。


 「ねーぇ?明日からぁ、学校でも一緒だよ?」

 俊也は何も言えなくなった。

 真奈美と少し話して、可愛いと思ったが、

 後ろから冷たい視線が注がれているからだった。


 そう、先輩と親友だった。