彼は地方の資産家(地主だった親の遺産を受け継いだ)で凡そ20年前に相続した

当時の相続税は3億円を超えて支払ったらしい(

当然のこと相続税を払う為に不動産の売却があった)

 

彼のフェラーリはF430から

スクーデリアになりF458イタリアになり

F488を経てF8トリプートと目覚ましく入れ替わったが

追加の資金の支払いは極わずかだった

 

走らせると値段が下がるということもあって

大事に倉庫に入れて眺めるだけにしていた。

 

ところがF296とSF90にチェンジしたあたりから

雲行きが怪しくなり昨年の2025年の春から始まった

フェラーリの「暴落」に巻き込まれ嘆き青ざめた。

 

急いで売却を進めたが結果

F296で渋沢10束

SF90ではなんと渋沢20束なる大損害を被った。

 

いくらフェラーリといえども量産型はコレクターの収集には向かないようだ。

値上がりするのは生産台数の少ないもので特別仕様のフェラーリに限るらしい

量産型はプリティウーマンを乗せて街中を乗り回すしかないのだ。

 

現在フェラーリの中古車で走行距離の極端に少ないものが

大量に出回っているが概ねそれらは

投資に失敗した輩が手放したクルマだ。

大黒仲間の話によると

件の有名コレクターは今まで集めたカウンタックはもちろんチャレスト、スクーデリア、ビスタなど注目の

コレクションの数十台全てを一括で売却の意向だと聞いた。

購入するにあたっては1台、2台のバラ売りはしないので

 

仰山の資金が必要となるだろうから

ユーチューブで1億だの3千万だのと嬉しそうに自慢している奴らには手が出ないだろう

奴らにはミニカーで楽しいんでもらおう。

 

置き場所から用意しなければいけないから

フェラーリやランボルギーニ専用のメカニックさんも雇っておいた方がいいだろうし、

積載テクニックの上手い運転手用にローダーの1台も必要だ。

 

車庫には消火設備を備えて

消防署にも申請が必要なことを忘れちゃいけない。

 

急な差し込みがあって

トイレに並んだときには前で待つ人が5人いて

15分程耐えて、いよいよ私の番になったと胸を撫でおろし

1歩進んだところ

 

私の後方5人目にいたアンちゃんが

「10秒だけ先に代わってちょうだい…」と声を描けてきた

無視してやった。だって扉を開けて中に入るだけで10秒はかかる

 

「…嘘つきめ!そこで漏らしやがれ…」と思いつつ

私は個室に入った。

用を足して外に出ると件のアンちゃんの姿は無かった。

 

誰か10秒アンちゃんと代わってやったようだ

世の中には優しい人もいるんだね ♪