今は世界遺産の観光に、海外旅行へ✈️
などは、難しいどころか、
先週の
ゴールデンウィークも
週末も
家で過ごされた方がほとんどかと思いますが、、、
海外へ行くときに
必要なものは、というと、
パスポート。

実はこのパスポート、
中世ヨーロッパの世界遺産の街を襲った伝染病、
ペストがきっかけで出来たことは、
ご存知ですか?


クロアチアの世界遺産
ドゥブロヴニク。
この街もペストが流行したところです。ここにあるラザレットという伝染病患者収容施設も世界遺産の登録範囲です。

ペストが最初に流行したのは、
2枚目の写真にある
シチリア島。


1374年に流行し始め
どんどん広がり
当時のヨーロッパの
人口の30%の方が亡くなりました。

パンデミックです。

ペストは、空気感染すると信じられていたので、
当時の医師達はカラスのような形のマスクをつけていました。

民間にはどのような対策をしたかというと、、、
家の窓を閉め切って空気の入れ替えを禁止、
肌が空気に触れるからとお風呂に入るのも禁止したそうです。



、、、むむむ、今考えると、余計に悪そうな気がするのは私だけ?


 ペスト流行は、
ネズミが原因とされていましたが、
一番大きな原因はやはり
貿易です。

ベネツィア共和国や現在のドゥブロヴニク、マルセイユなどでは

ペストが流行している土地からの船の
入港を禁止しました。
30日間、または、40日間の入港禁止期間を設けて、感染を防ごうとしたんです。

この40という数字を
クアランタといいますが、
これは「検疫」英語で「quarantine」クアランティーン の語源です。

そして、海だけでなく
陸からの感染も防ぐために、
検疫を始めます。
誰でも自由に移動ができると、
感染がどんどん広がってしまうので、
商人達は、各都市が発行した
「衛生通行証」というものを
持ち歩くようになりました。
これを見せれば
ペストにかかっていない、都市間などを通過して良い、という証明になるというもの。
これが、パスポートの始まりです。

パスポート・passportは、
パス=pass(通過する)
ポート=port(港)または、porte(扉・門)を組み合わせた
造語なんですって。

時代を変えるほどの大きな流行だった
ペストですが、
この時に新しいパスポートや検疫などの仕組みができました。

今回のコロナウイルスのパンデミック。
この先どうなってしまうんだろう、と不安になる時もありますが
とにかく今できることを、と毎日過ごしています。 「あの時は大変だったね!」と
誰かと食事をしながら振り返れる日が
早く来るのを願うばかりです。

そして、パスポート片手に
世界遺産へ訪れたいな☺️🌈