昨夜仕事の終った22時半、彼がお迎えに来てくれた。

青森出発に向けてすっかり髪を短く切った彼は

なんか私の知ってる彼とちょっと違って見えた。


もう少し一緒にいたいな。


そんな気持ちを言葉にしても、ソレはただの我侭。

言葉にしたけど、かなうことはなかった。

叶わないことは知ってたけど、ただ伝えたかった。


会社から家まで、たった15分。

もっともっと話していたいけど、車は次第に家に近づく。


ドラマ撮ったから、帰ってきたら一緒に見ような。


友達の結婚祝い、帰ってきたら払うから覚えててな。


車の中で彼は私に何個かの帰ってからの約束をした。

ちゃんと帰ってくるから、そういってくれてるみたいで

私はそのたびにほっとした。


本当は明日の朝、出発前に会社に送ると言ってくれてた。

でもやはり出発の当日は忙しくその暇はなくなってしまい

これが彼が青森に行く前の最期の時間になった。

車を降りて別れてからものすごく後悔した。

抱きつけばよかったかな。

キスすればよかったかな。

でも旅立つ彼に心配掛けたくなくて

いつも通り笑顔で別れよう、そう想ったから

キスも、抱擁も、できなかった。


私が仕事が終るころ、彼はもう青森。

私が仕事が終るころ、彼はもう疲れて夢の中。

頑張って我慢して、彼から来る連絡を待とう。

今はそう想ってます。