老いと細胞のがん化を防ぐアスタキサンチンの効能にあやかれ No.372 12月29日発

　竜宮城では乙姫さまの手料理には、おそらく毎日のように活きのよいマダイの刺身が添えられたことでしょう。

　古い言い伝えには、「酒は燗（かん）、肴は刺身、酌は髱（たぼ）」という酒の嗜みを教えた言葉があります。髱とは、女性の日本髪の後ろで丸くまとめた部分で、若い女性の代名詞にもなっています。まさに、乙姫さまにピッタリの言葉だと思います。

　そのもてなしのおかげで300年、いや700年ともいう歳月を忘れて、太郎は年も取らずに生き抜いたと思われます。実に羨ましい一生です。

　タイに含まれる赤い色素のアスタキサンチンは、自然界に多い色素のカロテノイドの一種です。強い抗酸化作用を持ち、紫外線の害を防ぎ、また脂肪の過酸化脂質化を抑える働きがあります。

*赤い色の魚介類を食卓に並べよう

　アスタキサンチンを含む魚介類は実に多く見受けられます。

　今挙げたマダイの他に、一番多いのは、カニやエビの仲間です。毛ガニ、ズワイガ二、桜エビ、甘エビなど枚挙に暇（いとま）がないほどです。

　その他、鮭、紅鮭、ニジマス、メヌケダイ、キンメダイ、キンキ、それに筋子、イクラなどにも多く含まれています。

　この他、オキアミを餌にしている魚介類に比較的多く含有されています。

*活性酸素の抑制が長寿を決める

　生命にとって欠かせない酸素の一部、数％が体内で強い活性化を起こす活性酸素に変化します。

　その活性酸素によって起こる老化や、がんの発生、動脈硬化を早める作用を抑えるために、アスタキサンチンは非常に大きな働きをするのです。

「病院にかかるお金がありません！最もかしこい医療費捻出の裏ワザ（幻冬舎）」

本の一部より