帯状疱疹は免疫低下の証拠

　大病などの後に、「帯状疱疹が出来た」と言って患者さんが診療に来ると、主治医は緊張するものです。なぜなら、からだの免疫力が低下していることを示す証拠の一つでもあるので、大病が再発したのではないか、と心配になるからです。

　この帯状疱疹は、「水痘・帯状疱疹ウイルス」の感染によって発症しますが、小児が水疱瘡に罹ると、治った後もウイルスは体内の脊髄から出る神経節に住み込んで、一生生きつづけます。そして、からだの免疫力が低下すると再び活動を始め、脊髄の神経が支配する左右いずれかのからだの部分に炎症を起こします。

【ストレス、過労、睡眠不足、老化が引き金で発症する】

　日本人の九割の人が、このウイルスを保有していると言われ、三人に一人が疼痛と水疱を主症状とするこの病気にかかるという統計があります。

　その発症には、ストレスや過労それに睡眠不足が原因であることが多いのですが、歳を取ると出来やすい傾向があります。

　これらの原因は、いずれも免疫を低下させるので、その影響でウイルスは勢いづくと考えて体調管理に注意をしなければなりません。

　特に、最近の地球環境は決して安定しているとはいえません。世界のあちこちで戦争が勃発しており、いつ核戦争になるのかと世界中の人が緊張感に晒されています。

　当然、そのストレスは、全ての人々の精神的肉体的な健康維持にも影響を及ぼしていることは、まぎれもない事実です。

　核兵器などという全く使うことの出来ない兵器をちらつかせ、力で現状変更を相手に押しつけよう、というような信じられない行為が行われている現実を早く是正しなければなりません。こんな状態がつづくと地球の78億人がいつも帯状疱疹で悩みつづけることになりそうです。

帯状疱疹は免疫低下の証拠 No.308 8/26