公式サイトによれば、

 映画【ザ・ブライド!】は、 

『愛と破壊の痛快エンタテインメント』 らしい。


が。 


 私には、 『声なき者の声』を、

 美しい音楽にのせて描いた、 切ない怪奇譚。 


 この映画に興味を持った人が、

 『痛快エンタテインメント』とか、

 『ロマンティックスリラー』 だと思って観に行ったら、 きっとガッカリする。 


 ...好きか嫌いかは別として。


 これは、

 時代や社会に抑圧された者たちの声を、 詩的に拾う、

フェミニズムを織り込んだ作品だ。


 調べてみたら、 

『フランケンシュタイン』を書いた作家、

 メアリー・シェリーの両親は、

 フェミニズムの先駆者だという。 


 さらに夫は詩人。


 つまり、 『ザ・ブライド!』に織り込まれている、

 断片的で詩的なシーンは、 

または『破壊』は、

 実はとても重要な、

 社会的&歴史的な、 

テーマそのものなんだと思うのだ。


  「そうしない方が...好ましい」  


誰にとっての? 


 ブライドを演じている、 

ジェシー・バックリーという人のことを、

 私はあまりよく知らないが、 

あの悲しい目だけで、

 素晴らしい女優さんだとわかる。 


 そして... クリスチャン・ベールの怪物ぶり! 


 『フランク』から溢れ出る、 優しさや哀しさ、

孤独...喜び。


 姿は醜いハズの『怪物』から、

 あんなに美しさをダダ漏れさせるなんて、 

まさに彼自身が怪物! 


 様々な感情が溢れ出す 『噴水の小銭』のシーンは、

 本当に美しくて胸に迫る。 


 いろいろ書いたけど、 配給会社って、

 「そうしたほうが...好ましい」から、 

(つまり集客が望める) 

よくわからないキャッチコピーを付けるの? 


 『罪人たち』もそうだったけど、

 「全然テーマと違うじゃん!ちゃんと観た?」 


 個人的には、 この『ザ・ブライド!』。 


 『テルマ&ルイーズ』とか、 

『トゥルーロマンス』とかを

思い出させる映画でもありますが。 


とても好きです。


※インスタで書いたものをこちらにも投稿してます。