そう思い立ったのは、去年の初夏。


暑くなってきた大学のテラスで音楽を聴きながら…だったと思う。


12歳の頃、初めて触ったサックス。


私はこれで生きていく。と幼心に決めていた。


10年後、大学のテラスで音楽を聴く私は
身も心もボロボロだった。


正直言って一番キツかった頃のことはほとんど思い出せなくて、今も同棲している彼氏とはほぼ喧嘩ばかりしていたなというくらい。


音楽大学で音楽を学ぶうち、
私は承認欲求や自己肯定感のために
音楽をしていたんだと気づいてしまった(認めてしまった)日から、あっという間だった。


本当に音楽を愛し探究する周りの学生や教員を見て落ち込み、怒り、泣く日々が続いた。


そんな中でも好きだったアルバム『Ella and Louis』を聞いていた時だったと思う。


ふと、もう慣れ切った涙と共に流れた思い。



【そうだ、音楽を辞めよう】



こうして私は音楽の世界から離れた。




そして空っぽ女の伝説がはじまるのであった!!!


(本当は始まったばかりでまだ伝説は何もないです。すみません。伝説を作っていくのを見守っていて欲しいです。)