超党派で医療を守る医師だけの議連発足
自見参議が副会長に


 与野党の枠を超えて医師出身の国会議員による議員連盟「正しい医療を実現する医師議員連盟」が5月13日、結成されました。医療・福祉政策のベテラン議員である自見庄三郎国民新党副会長の提唱、奔走で国民新、民主、自民、公明の4与野党の医師議員が手を結びました。医療の現実を知らない政治家や官僚によって進められている「まず抑制ありき」の医療政策から脱却し、専門家の立場から政策提言することで、世界一の医療・保険制度を守り、医療従事者の地位待遇の向上を目指します。

専門家の立場で政策提言
 新議連はこれまでの「医系議連」とは違い、医師だけで組織する専門性の高い連盟となりました。会長には中山太郎元外相(自民)、副会長に自民党時代から医療福祉・労働問題の権威で医系議員の「カトレア会」副会長も務めた自見、それに坂口力元厚労大臣(公明)が就任しました。

まず医療費増額目指す
 新議連は「WHOから質・コスト・アクセスで世界一と評価されてきた日本の医療を支えているのは、現場の医師や医療スタッフの献身的な働きがあるからである。しかし、医療費の削減政策の結果、地域医療、診療科目とも医療現場の疲弊は目を覆う状況だ」と医療費削減による現場の荒廃を訴えています。

 さらに「移植医療や尊厳死、iPS細胞やES細胞を用いた再生医療の研究の規制など、専門家でなければ解決できない問題が山積している」 「今こそ政府が正しい医療政策を行うよう、医師の専門的見地から党派を超えて医系議員が政策を提言していく必要がある。医療の危機的な現状を改善し、持続可能で安心できる医療を取り戻すため精力的に活動する」としています。

 自見参議は、骨太方針2008による毎年2200億円の削減をやめるよう、さらに、わが国の医療費をOECD先進国並みのGDP比9%(現在は8%)に増額するよう公約し、この実現に国民新党一体となって政府に要求を続けています。

4党の17人加盟

医師議連の役員
会長 中山太郎(自)
副会長 自見庄三郎(国)
坂口力(公)
幹事 鴨下一郎(自)
福島豊(公)
事務局長 桜井充(民
世話人 西島英利(自)
渡辺孝男(公)
梅村聡(民)
森田高(国)