正中神経麻痺とは | 大阪市住之江区にある【ゆう鍼灸整骨院】

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こんにちは! 住之江区緑木にある【ゆう鍼灸整骨院】です。 
いつも当院のブログを読んでいただきありがとうございます。
このブログでは、当院で行っている治療法やいろいろな疾患のこと、身体のための体操からちょっとした豆知識まで紹介させていただいております。




手の痺れの疾患で『末梢神経絞扼障害』と呼ばれるものがあります。
今回はその中でも代表的な疾患のうちの一つである【正中神経麻痺】を紹介します。








〜正中神経とは〜
正中神経は第5頚神経〜第1胸神経で構成される腕神経叢に由来する神経の一つです。
腕のおおよそ真ん中を走行し、手首を通って指へ続き、前腕では橈骨神経・尺骨神経と並ぶやや大きな神経です。





〜正中神経麻痺の種類〜
正中神経麻痺に分類されるものには【前骨間神経麻痺】と【手根管症候群】そして【回内筋症候群】があります。
神経の圧迫される場所が異なり、それによって症状も少し変わってきます。
ただ、症状が悪化すると親指の付け根の母指球筋が萎縮することによって『猿手』と呼ばれる変形を起こすことがあります。

前骨間神経麻痺】は前腕を構成する橈骨と尺骨を繋ぐ骨間膜の前を通る神経で、肘前面あたりで正中神経から分岐され主に親指や人差し指の筋肉を支配します。この神経が障害されると親指と人差し指の第一関節を曲げることができなくなり、「OKサイン」を綺麗に作れなくなります。
親指と人差し指で丸をつくる「OKサイン」をつくろうとしても、親指と人差し指の第1関節が伸びたままのなるので「涙の雫」のような形になります。
これを『涙のしずくサイン』『ティアードロップサイン』と呼び、前骨間神経麻痺の検査の一つとして使います。
前骨間神経麻痺は皮膚の感覚障害はありません。



手根管症候群】は実際に来院される患者さんの中にも高頻度で見られる疾患です。
手首にある骨と靱帯でつくられるトンネルのような空間のことで、その中を腱や正中神経が通ります。
その部分で正中神経が障害されたものを手根管症候群と呼び、手に痺れが出現します。
はじめは「人差し指と中指の痺れ」、進行すると「親指〜薬指の親指側半分」の3本半が痺れてきます。
手根管症候群を調べるには手根管部を軽く叩く「チネルサイン」や手の甲同士を合わせる「ファーレンテスト」が有効で、これらを行った際に症状がでたり悪化すると陽性となり『手根管症候群の疑いがある』と判断します。



回内筋症候群】は前腕前面上部にある「円回内筋」という筋肉の部分で正中神経が障害を受けるものをいいます。
回内筋には「円回内筋」と「方形回内筋」があり、これらは手首を内側へ捻る働きがあり、正中神経により支配されています。
回内筋症候群も症状として親指と人差し指の屈曲障害と知覚障害があります。





〜正中神経麻痺の原因〜
正中神経麻痺の原因ははっきりしていることが多くありません。
前骨間神経麻痺は絞扼性の神経麻痺だけでなく神経炎によって引き起こされることも示唆されており病態は多様です。
回内筋症候群は潜在的な外傷が原因のことが多くあります。
手根管症候群は手根管部の内圧が上がり神経が圧迫を受けて起こります。
これもはっきりした原因は不明とされていますが、妊娠・出産・更年期に起こりやすいことが特徴です。
女性ホルモンのバランスが崩れることによって腱鞘がむくみ神経が圧迫を受けるとされています。
ほかにも手の使いすぎやケガによって起こることもあります。






〜治療〜
原因にもよりますが、手の使いすぎている場合は手の負担を取り除きつつ、普段の負担を軽くする方法をとります。
正中神経麻痺には鍼灸治療を行うこともあります。
鍼灸治療が苦手な患者さんには超音波やレーザー治療を行います。
1回2回で治癒するものではありませんが、続けて治療をしていくと症状が軽減・消失する患者さんが多くおられます。
お悩みの方は一度ご相談ください。














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