車のワイパーをゆっくり動かした


小さな水滴が、まばらに落ちては消える




あの人が待ってる






半年ぶりだろうか
いや、一年位経ったかも



引き止めるものが多過ぎて

いつも、あの場所で待ってるのを知っているのに



あの人は何にも言わないで
ただ、待っているのだろう





あの人の眼鏡も雨で濡れているのだろうか


もうじき逢えるよ



あの人の前に立ったら



眼鏡を拭いてあげようかな





あの人は何も言わないで

ただ

おいで


って


きっと手を広げるんだ
















白いおっちゃんとの抱擁  プライスレス¥0




人は無性にアレを食べたくなる日があります。