ご閲覧ありがとうございます！
乳がんサバイバーのまいまいです
「妊孕性温存療法」の
実際のスケジュールについてお話しします
↓前回記事の続きです↓
スケジュール
なんかもう怒涛の2週間でした
やってることは不妊治療とほぼ同じですが、
癌治療のためタイムリミットがあり
急がないと全て手遅れになる状況なので
かなり大変と言われる通常の不妊治療より
さらに大変な部分もあります
初日
総合病院内の産婦人科は夫婦共初めてのため
問診から始まり、妊孕性温存療法への同意、
具体的な治療法の説明、
血液検査(感染症やホルモン値など)があり、
私はさらに子宮頚がん・子宮体がん検査、
心電図、自己注射のレクチャーと
盛りだくさんでした
当然、各検査で異常があると
この治療は受けられません
期せずしてブライダルチェックできたのは良かったw
排卵誘発剤の注射と内服
通常の不妊治療であれば、そもそも
周期的に良きタイミングで開始します
なので、場合によっては周期調整+内服薬で
卵子を育てることができたりします
でも私は進行性乳がん、
治療開始が遅れると手遅れになります
なので周期無視&最速&チャンスは1度きり
と既に四面楚歌の治療になりました
そのため毎日同じ時間に注射が必須になり、
基本的には自己注射となります
不妊治療の場合、注射は2〜3日に1回とかが多くて、
最初から毎日注射することはあんまりないみたいです。
後日別記事でまとめますが、私はこの
自己注射が本当に無理で精神不安定になり、
外来注射に変えてもらいました
会社を休職したので毎日通院できるのと、
救急病院で土日も注射対応ができるのとで、
外来対応してもらえました
自己注射の様子を詳しく知りたい方は
以下の動画が1番わかりやすいです！
てんちむちゃんは器用に注射液作って
サクッと注射してて本当にすごい
私はどちらも本当に無理でした
子供の頃の病気治療で採血とかは今まで何回も
してきました。1日に15回刺されたことも、
手の甲(めっちゃ痛いと言われている)に刺したことも
あります。でも自己注射は無理でした。
※注射映像無理な人は見ないでください
経過観察と精液検査
適宜ホルモン値と卵子の育ち具合を
確認します
卵子は採取するのに適正な大きさがある
みたいで、大きすぎても小さすぎてもNG
毎回採血とエコーで様子見します
経過観察は様子次第で日程が変わるので、
休職してないとなかなか難しいかも
その間に夫の精液検査！
条件さえ守れば割といつでもいいし、
採取だけしてくれれば持っていくのは
誰でもいいので私が持ってったよー
精子の量や運動量を調べて、
問題がなければ普通の体外受精
(取り出した卵子に精液をふりかける)、
基準値を下回ると精液から精子を取り出して
直接卵子に注入する体外受精になります
(この場合追加でお金がかかります)
採卵手術〜胚培養
手術日も元々決まってるのではなく
経過観察の様子を見て急に決まります
とはいえ、手術日2日前の夜に
強めの排卵誘発剤注射があるので、
2日前には決まります
日帰り手術で局所麻酔か静脈麻酔下で
行います私は局所麻酔でした
私は局所麻酔でしたビビり散らかしたけど、想像してたほど
痛くはなかったです
ただ、終わった後は人生最大の生理痛
みたいな激痛があります
あと、てんちむちゃんは動画で
「手術終わった後ジムに行った」って
言ってましたが、当日は絶対安静です
そして同日に本番の精液採取があります
新鮮なものを使わないといけないので
私の手術時間に合わせて採る必要があり、
午前休とってもらって病院の採精室で
採ってもらいました
こんな感じで手術が決まったら
男性側にもお仕事の調整をしてもらう
必要があります
結果報告
手術後即体外受精が始まるので、
結果速報は翌朝電話でもらえます
私は翌日が土曜だったので週明けに報告もらいました！
詳しい結果は初回の経過観察の時に
説明してくれます
卵子凍結も胚凍結も、採ったら全部
凍結できるわけではありません
採った卵子が未成熟だと凍結できませんし
受精もできません
受精卵も細胞分裂の程度？でランク付け
がされます
良いランク&状態でパーフェクトな受精卵は
私にはありませんでした
もちろんパーフェクトじゃなくても
良いものはあって、少しでも使えるものは
全て凍結していますが、それくらい、
たった1回のチャンスを全力で頑張ったとて
「良かったね」という結末には
ならないものなのです
経過観察
1週間後・2週間後・3週間後を目安に
術後の経過観察があります
その時に診断書をお願いします
不妊治療と違って妊孕性温存療法は
自費診療です
マジで一瞬でお金が溶けます
病院で案内があると思いますが、
各自治体で助成金が出るので、
その申込みのための書類を
絶対に絶対に書いてもらいましょう！
相変わらず長くて申し訳ないです
次回は、気になる治療費について
お伝えしたいと思います
妊孕性温存にかかる費用
