例えばそこら辺ですれ違った人でも、誰でも。


自分を見て「太ってるな」とか

思われるのが怖くて出歩きたくない。



周りは細いとか言ってくれるけど

どうしたって自分の目にはそうは映らない。


何も食べたくなかった

食べなかった


栄養失調になった。



それでも食べなかった。



夜中足がつって目が覚めることが多くなった。

体にボツボツが出てきた。


どうしていいのかわからない。



「大丈夫?」って言われることが多くなった。

少しだけうれしかった。


「頬がこけてる」といわれた。

それは頬骨が出てるんだよ。




30キロ台になりたいんだ。



周りにやせてるって言われたって

自分の目には太い自分しか映らないんだ、しょうがない。


でも心のどこかではやせてるって思うときもある。

痩せてるってことを誇りに思うようなときもある。


でも

ふとした瞬間に

また自分が太ってるように感じて


いやでも確かに痩せてるんだよ

でも太ってるんだよ


って

いつもいつもよくわかんなくなる。



自分が何をしたいのかわからない。


小学校低学年


何もしなくてもとても勉強ができた。

いつも一番だった。

運動もできた。

リレーの選手だった。


人と接するのが苦手だった。


気を使って先生が

昼休みも一緒にいてくれた。


それが妙に恥ずかしかった。

あんな小さな頃でも、


同情されてるのがわかってた。


親の会社が倒産した。

自己破産したみたいだ。




小学校高学年


友達がたくさんできて

ムードメーカーだって言われるようにまでなってた。


両親が離婚した。

おじいさんとおばあさんが家を出て行った。


それでも相変わらず勉強はできた。


ある日突然虐めにあった。


でも虐めの標的はコロコロ変わっていたので

別に気にしなかった。


「コイツらは可哀相なやつなんだな」と思いながら過ごしてた。


いつも通り虐められてたら

自分を庇ってくれた人がいた。


その子は虐めっ子に言った。

「かわいそうじゃん、やめなよ!」


一番可哀相なのは、惨めなのは自分なんだって思った。


昔以上に同情がつらくなった。




中学校


勉強は相変わらずしなかったけど普通にできた。

でも周りが驚くほど頭が良かった。


クラスの半分が

500点中400点以上を取るような学年だった。


もちろん、その中には入っていたけど

一番なんて取れやしなかった。


自分の世界の狭さを感じた。


色んな嫌なことが押し寄せてきた。


初めてリストカットをした。

でもだからと言ってどうなるわけでもなかった。

そんなことはわかっていた。


毎日がただつまらなかった。


沢山友達がいて

毎日が明るくて


でもいつも心の中ではつまらないと思ってた。


今もそう思ってる。


いつだって周りが羨ましい

甘えてるだけかもしれない




何もかもが怖かった。


500点中

400点から460点くらいは取っていたけど


高校は200点くらいのところに入ることにした。



怖かった



高いところうけて

落ちたら


可哀相だってみんなは笑うんだろうか



と思ったら

願書に本当にいきたい高校の名前が書けなくなった



毎日が恐ろしい




いつだってそう




平均より出来たって

上が沢山いて


その中に埋もれて



見えなくなるのを笑われるのが怖くて




だから毎日が怖い

誰かに見てほしい。

一人でいいから自分を見捨てない人がいてくれたらいい。

何もいわないでそっと抱きしめてくれるような人がいてくれたらいい。

ただちょっとだけ、困ったように笑ってくれるだけでいい。


それだけで幸せなはずなのに

それが当たり前になると

それ以上を求める自分がいる。



馬鹿みたいだ、と思う。



それでまた空っぽに笑ってみたりする。

そうすれば少しだけ楽になるような気がするけど

うん、

やっぱり気のせいだった。


「何したって報われないんだ」だなんて

言う資格がないんだよ


何もやってないんだから



何もやりたくないんだ



だけど誰か、誰か、誰か、誰か

って

すれ違う人を横目で見てる。


話しかける度胸すらないくせにホント、



馬鹿みたいだ、と思う。




寂しい。