■天中殺とは
算命学で、この運気のサイクルに大きく関わっているのが、天中殺です。
干支暦で
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸 ○ ○ ・・・十干 (空間)

子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥 ・・・十二支(時間)

これを暦に組み合わせていくと、時間の十二支が2つあまることになり、この不自然な部分(2年間)を天中殺といいます。時間だけが存在して空間が無い
「身体はあるのに精神が無い」状態であり、宇宙のリズムからはみ出した状態で自分の本来の良さが生かせません。

天中殺は誰しも12年の内の2年間、12ヶ月の内の2ヶ月回ってきます。
自然界からの「気」(エネルギー)受け取れにくい状態なので、気持ちが焦り、精神が不安定になり、物事の正常な判断ができにくくなります。
人生にとっての冬の時期のようなもので、動物たちは冬眠をし、草木は土の中で春の準備をするように、人間もまた元気に動き出すための充電の時期として、睡眠や休養をとってゆっくり休むことを心がけ、エネルギーをチャージことが大切です。
(エネルギーを出すのではなく、貯める時)


■天中殺の期間
・子丑(ねうし)天中殺
子(ね)年、丑(うし)年が天中殺
1年では12月   1月(12月7日頃~2月3日頃)
・寅卯(とらう)天中殺 
寅(とら)年、卯(う)年が天中殺
1年では2月 3月(2月4日頃~4月4日頃) 
・辰巳(たつみ)天中殺
辰(たつ)年、巳(み)年が天中殺  直近では2024.2.4~2026.2.3迄
1年では4月 5月(4月5日頃~6月5日頃)
・午未(うまひつじ)天中殺  
午(うま)年、未(ひつじ)年が天中殺
    1年では6月 7月(6月6日頃~8月7日頃)
・申酉(さるとり)天中殺
申(さる)年、酉(とり)年が天中殺
1年では8月 9月(8月8日頃 ~10月8日頃)
・戌亥(いぬい)天中殺
戌(いぬ)年、亥(いのしし)年が天中殺
1年では10月 11月(10月9日頃 ~12月6日頃)

干支暦から出す1年は太陽暦の通常のカレンダーとは少し異なり、新年は2月の立春から次の節分までを1年と考えます。
同様に1ヶ月の始まりも2月は2月1日から28日迄ではなく、2月4日前後から3月5日前後となり、月によって4日から9日前後のずれがあります。

■天中殺に避けた方がよい事
結婚、転職・不動産購入、新築、転居、起業など未来に向かう新しいことや、初めての
こと、人生の転機になるようなことはしない。

■天中殺にやるとよい事
・自分の精神性を高める勉強や学び、内面を磨く行動は感も冴え大変良い時期となる
音楽、芸術活動、読書、絵画、映画等
(それを実益に繋げたり、資格をとって仕事に繋げたりすることはいけません)
・先祖のお墓参りや神社の参拝などをする
・片付けや掃除
・周りの方への感謝と奉仕 ボランティア活動等 他人のためにお金を使う
・心身をリフレッシュするための旅行や娯楽(海外等大がかりは避ける)

■天中殺のすごし方
・今迄の生活や人間関係、行動範囲などを広げず、現状維持を心がける
(天中殺前と同じ生活をする)
・何事も自分発信ではなく、受け身の姿勢で裏方や補佐役にまわる
・自己の欲を捨て、社会のため、家族の為という意識で望む
・また元気に動き出す為の人生のお休み、充電の時と心得て無理せず睡眠休息を心がける

天中殺はとらえ方次第で、悪い事ばかりではありません。物質的利益を求めると上手くいかない時期ですが、自己の内面に意識を向けるには大変良い時期です。
自分の天中殺を知り事前に計画を立てて、天中殺に入った方は「人生の休息の期間」と心得えて、内面や心の充実を心がけるようにするとよいでしょう。