読書感想207 考えて考えて考える(将棋・自己啓発) | フリスビーの読書感想

フリスビーの読書感想

実際に読んだ本の感想を中心に、ゲームネタ、将棋ネタ、競馬予想などを載せています。

「考えて、考えて、考える」

(藤井聡太・丹羽宇一郎著 講談社文庫)

 

 

本書は藤井八冠と、伊藤忠商事株式会社名誉理事による対談集です。

こういった対談集はよく見かけますが、藤井八冠に関する対談集は初挑戦なので、興味津々でした。

なお、今作と似たような対談集も購入しましたが、そちらのほうはまた別の機会に。

 

 

今作は将棋棋士と経済界の方の対談集ですが、読んでみると将棋寄りの内容となっています。

そのため、経済のことはよくわからない僕でも、内容がすっきりと入ってきました。

対談が1回で終わったのか、それとも数回にわたって行われたのか?

そのあたりがちょっと微妙なのですが、内容的に1番遅い時期でも2020年の半ばから後半くらいでないかと感じています。

 

 

内容の中で

 

棋士には「研究者、勝負師、芸術家」の顔があるが、比率的にはどれくらいなのか?

 

という質問がありました。

それに対する藤井八冠の回答は

 

研究者7、勝負師2、芸術家1

 

でした。

これに対する理由として

 

互角以上の局面であれば、研究者としての自分のままでよく、わざわざ勝負師として考える必要はない

 

とのことです。

現代の棋士らしい回答でした。

昭和時代の棋士なら、恐らく勝負師としての比率が最も高く、研究者の比率が1番低いのではないでしょうか。

ちなみに今の僕なら

 

勝負師8、研究者1、芸術家1

 

だと思います。

それでも勝負への執念が薄くなってきているだけに、微妙ではありますが。

 

 

ほかにも藤井八冠の考え方が、随所に紹介されています。

興味のある方は、読んでみてください。

 

 

 

こちらでもブログ記事を書いています。

興味がありましたら是非!