「考えて、考えて、考える」
(藤井聡太・丹羽宇一郎著 講談社文庫)
本書は藤井八冠と、伊藤忠商事株式会社名誉理事による対談集です。
こういった対談集はよく見かけますが、藤井八冠に関する対談集は初挑戦なので、興味津々でした。
なお、今作と似たような対談集も購入しましたが、そちらのほうはまた別の機会に。
今作は将棋棋士と経済界の方の対談集ですが、読んでみると将棋寄りの内容となっています。
そのため、経済のことはよくわからない僕でも、内容がすっきりと入ってきました。
対談が1回で終わったのか、それとも数回にわたって行われたのか?
そのあたりがちょっと微妙なのですが、内容的に1番遅い時期でも2020年の半ばから後半くらいでないかと感じています。
内容の中で
棋士には「研究者、勝負師、芸術家」の顔があるが、比率的にはどれくらいなのか?
という質問がありました。
それに対する藤井八冠の回答は
研究者7、勝負師2、芸術家1
でした。
これに対する理由として
互角以上の局面であれば、研究者としての自分のままでよく、わざわざ勝負師として考える必要はない
とのことです。
現代の棋士らしい回答でした。
昭和時代の棋士なら、恐らく勝負師としての比率が最も高く、研究者の比率が1番低いのではないでしょうか。
ちなみに今の僕なら
勝負師8、研究者1、芸術家1
だと思います。
それでも勝負への執念が薄くなってきているだけに、微妙ではありますが。
ほかにも藤井八冠の考え方が、随所に紹介されています。
興味のある方は、読んでみてください。
こちらでもブログ記事を書いています。
興味がありましたら是非!