読書感想168 未来の年表業界大変化(現代社会・ノンフィクション) | フリスビーの読書感想

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「未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること」

(河合雅司著 講談社現代新書)

 

未来の年表シリーズも今作で5作目。

1作目から読んでいますが、当時は

「未来の日本はこうなる」

と悪い方向に書かれており、恐怖心を感じたことを覚えています。

そしてそれから数年後、すでに実現したこともありました。

 

5作目の今回のテーマは「ビジネス」。

様々な業種にスポットを当て、未来はこうなる、ということが書かれていました。

その中で1番気になったのは、配送業について。

本書に

「少子高齢化でドライバーが減り、荷物の配送量が減る」

ということが書かれていたのですが、ちょうど読んでいるときに、

「東京→中国四国地方、翌日の配送中止」

というニュースが流れ、ある意味怖く感じました。

 

配送業はニュースでもよく流れますが、あまりイメージはよくないようです。

そのためにドライバー不足が深刻化しているようですが、まさにそれが顕著に出たニュースでした。

それに加え少子化の影響で、今後もドライバーの不足が予想され、ますます配送量が減ってしまう…

本書に書かれていることが見事に起こり、驚いたというのが本音です。

 

一応、著者なりの今後の救済策も書かれているのですが、過去4作にも救済策が書かれていたにもかかわらず、状況は改善されず…

僕も今の世の中は、

「便利になったけど生きづらくなった」

と日々感じており、今後は少子高齢化でますますその状況は加速しそうな予感がします。

その状況下で日本はどうなっていくのか?

ある意味注目したい、と読み終えたときに思いました。