『デーモン閣下の邦楽維新collaboration G線上の刺客 橋本治を詠み謳ふ』@横浜みなとみらい小ホール 2020.01.26.(日)15:00〜
『G線上の刺客』と言う表題は邦楽維新のオリジナルタイトルなので、橋本治氏のどの作品か分からず、予習が出来なかったのが残念💧(昨年9月ごろ発表した時は『雨待ちの何ちゃら』いうタイトルだったそうなのだけれど、その後、台風やら何やらの水害が続き、改題したそうな)

結果、原題『双調の平家物語 栄華の巻より「雨〜刺客」』で、平家物語と題しているものの、蘇我入鹿暗殺の『乙巳の変』(憂羅の時代は『大化の改新』と習ったけれども、今はいろいろ違うらしひ💧)を題材にした一編でした。

(写真は、終演後に閣下の許可の下、撮影しています。)

今回の視覚アーティストは、昨年に続き『境界剪画』という切り絵の第一人者、杵淵三朗氏。
ナント、下絵も描かずにインスピレーションで作品に取り掛かるそうな。
舞台を彩るのは、過去に作り溜めた作品を含めた多彩な作品群♪
特に中央の作品は、今回の朗読のテーマに沿って『雨』をモティーフにしています♪

この作品群がまた、公演中はスクリーンの代わりをして影絵を映し出すのだけれど、切り抜いた画面が影絵に凹凸を描いて、まるで縮緬のような質感を表現するのがとても素敵でした♪
画面に映し出されているデーモン閣下の眼と、尺八や薩摩琵琶などの楽器達が、岡崎玲子氏の『陰陽師』の付喪神みたいに手足が生えて動き出しそうに見えるのは、憂羅だけかしら❓

何故か(?)琵琶の友吉鶴心氏の自宅にあった(由緒ある御宅なのかな?多分)『日本書紀』の写しの巻物。モチロン、現代のコピーではなく、手書きの墨跡です。
これの『乙巳の変』の件の所をコピーして、杵淵氏が2日ほど寝ないで切り抜いて、10行の文字の影絵が写し出される、と言う相当無茶振りな演出がされてました。


アーティスト紹介♪

今回、薩摩琵琶ですごい楽器が演奏されました。
詳細はよく覚えてないけど、題材にされた乙巳の変と同じ頃に植えられ、江戸時代に伐採されて乾燥し、明治時代に作られた名器だそうで、だとすると、ヴァイオリンで言うところのストラディヴァリウスやグァルネリと同等かそれ以上の天文学的価値のある名器なのでは⁉️  

友吉鶴心氏の師匠である鶴田錦史氏が演奏したくて終ぞ果たせなかった楽器を、やっと舞台で演奏することが叶ったという、実は歴史的瞬間に我々は立ち会うことが出来たのだとか。
スゴい❣️

まぁ、もっとも…
武満徹氏の『November Steps 第十段』は難解すぎて…憂羅にはそのスゴさがイマイチ分からなかったのが正直なところではありますが…( ̄◇ ̄;)
近・現代音楽って難しい…💦

本日のセットリスト〜🎶

第2部の『HAGAKURE』は閣下が客席の後ろから登場し、歌いながら降りてきて憂羅たちのすぐ後ろでパフォーマンスしてくれてめっちゃ嬉しかった〜💕
手が届きそうな距離に閣下がいる〜💕💕💕

朗読も歌も文句なく圧巻でした〜🎶

今回、友人のアコさんが初参戦だったのですが、『G線上のアリア』が元々大好きな曲でそれがいきなり一曲目に来たり、最近鎌足神社に行ったとか、幕間に「昔、無茶振りで『雨音はショパンの調べ』を歌わされた」なんて話をしたら、二部でプログラムに入っていたとか、偶然にしてはあまりにも運命的な一致があって、お互いにビックリ‼️
これはもう、次の公演も行くっきゃないでしょう❣️ってことで、布教成功🎶(笑)

でもって、次の公演と来たら…
昨年の公演で、夢枕獏氏が閣下の活動を評価して下さって、もしかしたらこの『邦楽維新collaboration』用に新作を書き下ろしてくれるかもしれない、といっていましたが、ナントそれが実現しそうです❣️
現在、猛烈執筆中‼️とのことで、今からめっちゃ楽しみです🎶
次は大ホールでの公演となりますので、興味のある方は迷わずみなとみらいにGO❣️です❤️

本当に本当に、質の高いパフォーマンスを魅せてくれますので、閣下に興味が有ろうと無かろうと、必見ですよ〜🎶

チケット発売日、チェック漏れしないようにしなきゃ🎶

今回もとても有意義で素敵な時間でした〜💕