女性の働き方の選択肢〜起業ママと勤務ママ | 5児のママ社労士&女性活躍推進コンサルタントがつくる新しい働き方☆

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5児出産後も働き続ける経営者。小学生から乳児まで、5人の子どもを育てながら社労士事務所と保育園を経営。企業の女性活躍推進コンサルタントとしても活動中。

福岡出張に大阪出張、講演に執筆に、もちろん顧問先訪問に・・・
慌ただしくもとても充実した毎日を過ごしていました。

経産省の事業で九州・沖縄地域、近畿・中国・四国地域において女性活躍推進を行う認定団体(地域コーディーネート機関)の養成研修で講師を行ったり、

女性活躍推進、3,000万円の補助金申請のご支援で見事採択が決定したり(東京都で3社のみ!)、

嬉しいこともたくさんありました。


女性活躍推進。法案が通り、ますます注目されそうですね。

私もますます研究・ご支援を続けていきたいと思っています。

ということで、今回は女性が働くことの2大選択肢、「起業」と「勤務」について考えてみたいと思います。

私が社労士として「開業」を選んだのは、自分の好きなように仕事ができると思ったからです。
子どもの学校行事などがあっても自由に調整できる、働く量もコントロールできる、
関与先も選べるから嫌なお客様とお付き合いする必要がない、
まさにストレスフリーの働き方!

・・・と期待を持って開業したわけですが。

確かに自由度は高いですけど今は勤務だろうと働く時間は選べますし、やりたい仕事の選択については事務所のコンセプトを選べば必要なスキルが身につきます。
むしろ、「労務問題に強くなりたい」という思いを持ってその分野に強い大きな事務所に行けば、優良なお客様もたくさんいますし優秀な先輩がたくさん教えてくれますし、資料なども充実していて教育の機会にも恵まれています。
それをゼロから切り拓くとなると、最初から経験を積む機会に恵まれているとはいえず、決して良い環境ではないように思います。

そればかりか、HPづくりに名刺デザイン、コンセプト構築、契約書に請求書に給与計算ソフトにプリンター、確定申告に・・・
本来業務に専念する時間も削られる、もしくは本来業務をする時間はたっぷりあるはずなのにそれ以外の活動で予定を埋めていこうとしてしまうので結局寝ないでやる・・・

時間は自分次第。そうするとブレーキが効かなくなる・・・

ということで、ワーク・ライフ・バランスという点から見ると、よほどバランス感覚に長けた人でないとジレンマから抜け出せずにずっと悩み続けることになると思います。



と、ここまで書くと「そんなになるまでやらなきゃいいじゃない」と言われるかもしれませんが。

でもゼロから積み上げているからこそ、自分の責任でやらなければいけないと思いますし、「自分」を指名してくださったお仕事のご依頼はやっぱり嬉しいのです。

そして、最初は全て自分でやらなければならなかったとしても、次第にチームはできていきます。

最初は1人ではできないことが多すぎて、目の前は山ばかり。
大企業だったら優秀な人を集めて初期投資もできて、思い切り広告費もかけて華々しくリリースできる、その巨大な力にいつもいつも打ちのめされて力の差を感じて撃沈・・・の繰り返し。

でもだからこそ、やっとのことで掴んだ信頼や大きなお仕事は飛び上がるくらい嬉しく、次のチャレンジにつながりますし、本当にやりたいことを自分なりのやり方で貫くことができるようになります。

一方で勤務の人たち。
大きなステージは最初から整備されていて頑張ればすぐに享受できるところにある、そういう意味ではとても魅力にあふれています。
冒頭にも書きましたが、やりたいことや学びたいことがハッキリと決まっているならば、迷わず組織に属してその中でより大きな役割を目指せばいいと思います。
個人の名前で訪ねたら完全に門前払いされるような所に企業の看板を背負って出向いて行って何億という仕事ができたり、普通なら会えないような人と会えたり、
中小企業であっても、余計なことに頭を悩ますことなく与えられたステージを精一杯やりきることができる楽しさがあります。

理不尽な人事や人間関係、権限の限界やブラック・ベンチャーに見られる長時間労働があったとしても、最後は労働法と社会保障にしっかり守られていますし、「転職」という道もあります。

ただ、ママが再スタートを切るという視点で見ると、ブランクからいきなり大きなステージでバリバリ活躍、というのは考えがたく、「助走期間」が必要です。
いきなり大企業のキャリア職に就ける人などごくごく一握。家族のことなどを考えると周りに迷惑をかけないようにという思いからどうしてもブレーキをかけざるを得なくて、力を発揮できないことも多いです。
どんなに出産前にキャリアを積んでいたとしても「リスタート」の時は誰もが組織に飛び込む不安でいっぱいになるものです。
スタート地点の見えないプレッシャーは、もしかしたら勤務の方が大きいかもしれませんね。

起業と勤務。

子どもを育てるママになって、いろんな制約もできてくる中でどちらがママ向きか、というと本当に人それぞれだと思います。

よく自由人で人に振り回されるのが嫌いな人は起業した方がいい、
与えられた仕事を安定的にコツコツやるタイプの人は勤務した方がいい、
なんていう話を耳にしますが、自由人すぎる社長さんは仕事を得られないと思いますし、社長ほどコツコツと努力しないと続きません。
そして勤務だろうと、自分の仕事に責任を持って取り組むのは当然のことだと思いますし、自分の意思の働かない異動や業務指示というものにもストレスを跳ね除けて柔軟に対応できるチャレンジ精神旺盛の人のほうがやっぱり伸びます。



むしろそういった意識の違いよりももっと根本的なところでの違いがあります。

それが「最終的な責任の大きさ」。
24時間365日仕事と対峙できる覚悟があるか、というところ。
そこで起業向きか、勤務向きか、という決断が別れるところだと私は思います。

仕事の量や収入が勤務している人の10分の1だったとしても、責任は無限大。
自分の発する言葉、行動、提供するサービス、すべてに自分で責任を負っているので夜眠れなくなることもありますしプライベートと仕事を完全に区切ることも難しくなったりします。

「プチ起業やおうち起業の人はそこまで覚悟は必要ないでしょ?」と思うかもしれませんが、
私も最初はまさに部屋の一室から始まった「おうち起業」だったわけですが、「気楽」ではなかったな、と思います。
勤務であれば「上司のせい」「会社のせい」と言えますけど、起業の場合は仕事が来ないのもイメージが悪いのも全部自分の責任ですものね。


最終的な決断としては「社長になりたいから起業する」「◯◯会社の社員になりたいから働く」のではなくて、
「なぜ働くのか」を分かった上で選択すればよいこと。

その軸がしっかりぶれなければ、子どものことや夫のことで悩んだとしてもちゃんと気持ちを立て直すことができると思います。

そして最初は試行錯誤だったとしても、「自分のスタイル」というものを確立していけるはずです。


「理想の働き方ができないから」と逃げるようにフリーランスになるよりも、
「安定的な収入を得られないから」と額面だけで勤務先を選ぶよりも、

まずは働く意味について考えてみる必要があるのかな、と思います。

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10月5日の立川での講演まで残り僅かとなりました。
もう一度働きたいと考えているママたち、ぜひぜひご参加下さい。
思いを込めてたっぷりお話します。
もちろん、そんな奥様を持つパートナーの方のご参加も大歓迎です。




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「もう一度働く」を応援してきた女性しごと応援テラス。
これを実現した方々を”リスタートママ(女性)”と名付けさせていただきました♫
今回のセミナーは、リスタートママが4名登壇。
メインセミナーの講師の菊地 加奈子さんは2人目のお子さんまでは専業主婦。それから仕事復帰されて、今では5児のママ!とても自然体で、やりたいこと・なりたいことに対して、真っ直ぐに生きていらしゃる姿がとても素敵な方です。
他に、テラスの卒業生として
*小さなお子さんを持ちながら働くママ
*子育てが一段落されてから働かれているママ(ブランクが長かった方)
そして、産休・育休を2回取得して働き方を変えてきたテラスの講師が「働くって実際どうだったか」を本音で語ります。
子育て真っ最中のママにも
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