その女の子は 名前を夢子と言った。
脳天気で乙女チックな母親が「夢のような幸せな人生を送れるように♪(^。^;)」
と付けた名だった。
そして文字通り、そんな願いは夢のごとく破れ、儚き願いとなった。
夢子は地味な子だった。
外見のかんばしくなさも去ることながら、内面までまるで地味だった。
人と接触することは好まず、体を動かすのも嫌いで、趣味はネットサーフィン。
暇さえあれば、2チャンネルに手を運び、コツコツとレスをしていた。
そんな豆さとねばっこさだけが とりえだとも言えた。
社交家で明るい母の性格を引き継がず、目鼻立ちの整った父親の外見も遺伝しなかった。
変わりに小太りな母の体型と、そんな母親を選んだ控え目過ぎる父の血を受けて育ったのだった。
兄弟はいない。
現在大学一年生。
誰でも受かると伝えられる女子短をさらにすべって入学した。
もともと、卑屈な考えをしていたが大学の開放的で明るい雰囲気の学友と触れるうち
「美人はネガティブなこと言われても、謙虚で良いとか言われるのに、あたしはブスの上卑屈って言われるし。まじ最悪だし。」
と余計、ひがんだ性格となった。
そんな、夢子を学生だから遊んでていい★とりあえず単位とっときゃいいという立場がかろうじて救っているような生活だった。