「思い出レスキュー」に修理・補正サービスを依頼していた息子の写真、受け取りにいってきました。

 

何を思ったのか息子が破いて折り曲げてしまった19歳の時の写真。

どこか物憂げな表情で写っています。

 

それでも私にとってはお気に入りの一枚。

 

その時は、後にいなくなるなんて知る由もなかったけれど、ずっと大切に仕舞ってありました。

 

このあいだ、見るともなしに開けた封筒型の紙袋。

 

何年か前に一度見たきりのあの写真でした。

 

やっぱり一番記憶に残っている面差しの息子。

 

破れたところに変わりはなかったのですが、折れ曲がったところ(ちょうど顔の真ん中)が変色していて、このままだと、もっと劣化してしまいそう。

 

それで「思い出レスキュー」に写真修復・補正サービスを依頼することに。

 

確認してもらったところ、やはり折れ曲がったところの色の修正は難しいかもしれないとのこと。

それでもとりあえずお願いしてきました。

 

二十日くらいかかると言われたのですが、2週間ほどで出来上がったと連絡をいただきました。

 

「こちらでよろしいですか」と差し出されたのはすっかり元通りになって台紙に収まった2Lサイズの息子の写真。

 

瞬間その大きさにドキッとしました。

 

私が持ち込んだのはLサイズ。

2倍の大きさになるとインパクトが強すぎて家で飾るのは難しいかなと思って付属のCD-RからLサイズにプリントしてきました。

 

家に帰ってフォトフレームにセットしていざ飾ろうとしたら…

え? 無理  ダメ     ウソでしょ  気持ちが動揺して飾ることができません。元の破れた写真と同じサイズなのに。

 

こんな筈じゃなかったのに。

大丈夫だと思っていたのに。

 

考えてみれば、破れて折れ曲がった写真は不完全で、だから普通に見ることができたのかも知れない。

 

それが綺麗に修復されたことで、写真の中に息子の存在をありありと感じたのかも知れない。

 

普段は普通に日常を送ることができているつもりでも、本当は物事を避けたり、見たり聞いたりすることを自分の中で調節することが上手になっただけ。

 

そんな気がしました。

 

今、写真は写真屋さんの紙袋の中に入れてあります。

 

見たいけれど今は見られない写真。

 

いつか自然な気持ちで飾れる日が来るといいなと思っています。

 

 

 

 

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「自死遺族の集い 夕なぎ」2024年の予定

 

開催日:     2024年2月11日 (日)PM 12:30~2:30

 

場所:        パレット柏  ミーティングルームF

              (Day Oneタワー3階)

                JR柏駅南口より3分

 

対象の方:   自死でお子さんを喪った方

 

参加方法:   予約不要です。

            お気持ちが向いたら直接ご参加ください。

 

会費:         300円(会場費・お菓子代)

       (お飲み物は各自ご持参ください)

 

4月の予定

2024年4月14日(日)ミーティングルーム B

 

(今のところ隔月としておりますが、皆さんの意向に従い変更になることがあります)

 

 

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