右喬さんの落語、ちょっと解説! & 7月ライブ~♪ | ポーポー屋の伝えたいこと

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  ◇7月・ポーポー屋ライブ~♪

◆良元優作ワンマンライブ~♪ 
・7月9日(水)18時開場 19時30分開演 ・ご予約2,000円(要オーダー)当日2,500円




◆小野一穂ワンマンライブ~♪
・7月12日(土)18時開場 19時30分開演

・ご予約 2,800円(特製カレー+1D or 3品盛り+1D)
 当日  3,000円(       〃         )


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もしくは☎06-6531-7827(ポーポー屋)まで。


◇「右喬さんの落語、ちょっと解説!」
ヨシムラより~



先日のポーポー屋さんでの右喬さんの落語会、お昼ご飯付きの楽しい会で大盛況でした。
落語とかに普段あまり馴染みのないお客さんも来られていたようです。あれなんやろとか、どういうことやろかとか分からんとこもあったかもしれないですね。

舞台の後ろに幕が張ってあって五枚の笹の絵が大きく描かれていましたが、あれは笑福亭の紋で五枚笹(ごまいざさ)です。

右喬さんのやりはったネタは「平の陰(ひらのかげ)」と「へっつい盗人」。「平の陰」は江戸落語では「手紙無筆」とか言いますね。

「平の陰」って題やのにそんなん出てけぇへんかったやんって思うかもしれません。
右喬さんは最後のサゲ(いわゆるオチ、落語ではサゲと言います)でこうやりはりました。
「なんで盃読みませんねん?」
「お膳の陰で見えなんだんや。」
この「お膳の陰」っていうとこが本来のサゲは「平の陰で見えなんだんや」つまり「盃が大平椀の陰になって見えなんだ」ってサゲなんですけど、このままやと分かりにくいので「お膳」に替えてるんですね。

サゲを昔のままやと分かりにくいんで、今の人にも分かり易いような言葉に置き換えるっちゅうのんは割とあるというかよくあります。

「へっつい盗人」は最後の方でジョンジョロリン・ジョンジョロリンってオシッコする場面が結構ひつこく出てくるんですけど、お昼ご飯前なんでカットしてはりました。時間のことも気にしはったかもしれません。

それで結局最後はへっついさんはちゃんと手に入ったんか分からんじまいで、
「ワシがアホか、おまえがアホか、ここのオッサン起こしていっぺん聞いてみよか」ってとこで終わりやったですよね、サゲらしいサゲもなく。

こういうサゲなしで終わる終わり方も落語ではちょいちょいあります。
「ワァワァ、ワァワァ「へっつい盗人」でございます。」とか、
「おなじみのへっつい盗人でございます。」とか言うてブツって終わってしまうやり方。

ほんまはもうちょい話が続いていてサゲもあるんやけど、そこまでの間がおもろないとかサゲが良くない分からないとかで、ええところで切ってしまうんですね。

分からんことや分からん言葉も出てくるけど、トータルでなんかおもろいもんですよね、落語って。

次回は8月31日(日)ですね、きっとまた楽しい会になるでしょう。