かぎりなき思ひのまゝに夜も来む夢路をさへに人はとがめじ
古今和歌集 巻十三 恋歌三 657
~ 題知らず
~ 小野小町
読み方 ・・・ かぎりなき おもいのままに よるもこむ ゆめじをさえに ひとはとがめじ
簡単現代訳・・・ 尽きることのない恋しい想いのまま、夜寝ている時に貴方の元へ参りましょう。夢の中で通うことまでは、誰も咎めたりはしないでしょう。
* 平安時代は、女性は家から出ずに男性が女性の元へ通っていた時代。しかし、この歌では、女性から男性の元へ通うという大胆な歌であると思われる。但し、夢の中で。
「来む」・・・来るではなく、行くと考えてみる。
* 男性目線で作られた歌とも、また禁じられた恋を詠っているとも言われていますが・・・
・ 本当のところは、作者本人にしか分かりませんが、私は女性目線で読み取ろうと思います。
夢の中では、私から訪ねて行くわ。
現実には、はしたないことかもしれないけど、夢の中でならいいわよね?
それ程、「 恋しい 」人なの。
「 Beautiful Dreamer 」
Stephen Collins Foster (スティーブン・フォスター)
Beautiful dreamer , wake unto me ,
Starlight and dewdrops are waiting for thee ;
Sounds of the rude world heard in the day ,
Lull'd by the moonlight have all pass'd away!
(ry
美しき夢見る人よ、我が為に目覚めよ
星の光りと露の雫が汝を待つ
粗暴な俗世の喧騒は
月の光りに優しく照らされ、すべて過ぎ去りぬ