看護師の私が仕事中に出会った二つの言葉。
「生きるのはむずかしいことじゃ。」と「仕事もできるようになって、本当に毎日神様と医師に感謝している」
私は前述の言葉にも共感し、後述にも共感した。
だだ、前述には自分らしさを失って生かされるむなしさや、世間・家族に対する愛情・葛藤を察し、後述にはQOLの向上に伴った生きがいの創出といった希望に満ち溢れる様子を察した。
前述の場面に直面するのはよっぽど親しい仲か、私たちのような医療従事者であるかであろう。
勉強すれば、どこかの誰かがこのような患者の心理を概念化したものはゴロゴロあるであろうし、どうするのがいいのか示唆されているであろうが、ただ私は、共感した。
皮膚の色は土気色で、ガサガサし、週の半分は血液透析に通い、一回4時間かかるという。透析が無い日はこうして他の病院に通い、日常行動は制限され、食事・水分は思うように摂れず、現代特有の核家族化であるため、高齢の伴侶と細々生活をしているとのこと。
この情報だけで図れはしないが、感慨深い言葉であった。
病院のマニュアル通りの、差しさわりない看護師ではなく、感情豊かな一個人として看護師という立場から人間味のある関わりをしていきたい。
前述の患者も、後述の患者も、笑顔で「看護師さんまたな」と笑顔で去って行った。
