小説太郎のブログ -2ページ目

小説太郎のブログ

ぽつぽつと拙い小説を書いていきます。

玄関のドアを押すように開くと、三月の暖かい気候に片足をつけかけた風が俺の頬を撫ぜた。心を持ち上げるような春風だが、反して俺の心は重い。

「また今日から仕事かぁ…。」

健二は月曜の朝恒例の、週末が終わってしまった悲しみの溜め息を中空に吐く。ここの所平日の朝は毎日溜め息をついているが、週末の天国の様なひと時から一変して現実の世界に投げ込まれたと錯覚してしまうこの月曜日の朝は、普段の溜め息よりも2.5倍の肺活量を要する。