すこし久しぶりの連載となります。

またまたドボンとハマらせて頂いた魔人様の罠です。


私にしては1話が短めです。焦らしてます?(^_^;)
違いますよ(^^;)~シーンなど、特に気持ちの変化とか、ゆっくり感じて頂きたいので、いつもより細切れな感じですが、いつもが長いのでどう感じてもらえるのかとか、…長さってどれぐらいが読みやすいものなんでしょうね?(^_^;)

 

で、某様と同じ罠を読みながらで「面白そう!」と罠に挙手しましたが、やっぱり別物の差が…自分でウケてしまう程に…ここまでちゃうんやね?(*´艸`)

 

 

【リク罠208】「酔わない女(仮)」
魔人様<リク罠>より~酔った勢いで関係を持った蓮とキョーコ。それ以来蓮からはお酒を理由に誘いながら…さて二人は?

 

 

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 う~~ん。……いい匂い…。
 敦賀さんのコロンみたいで、まだ夢の中…かな…?

 

 

甘えたい女~もうひとつのお祝い 1

 


 うふふ……昨夜の夢の続き…?
 久し振りに敦賀さんのマンションで…家呑みという形でお酒の練習に誘われて、…そんな敦賀さんの…腕の中で…敦賀さんに…//// 
 きゃ~~~そんな…は、破廉恥ぃ~////
 う~~ん、そんな筈ないのに…ふふふ////

 

 ゆらゆらと揺れる思考のまま、キョーコはいい匂いのする…蓮の匂いのする方へ頭を傾けてみた。
 ストン…と、音はしないけど軽い当たりと柔らかい感触があった。
 キョーコは夢の続きと思いながら、温もりを感じる場所に手を伸ばしてみた。

 

 ……あ…れ?

 

 流石に布団の中で感じるはずのない…暖かな自分以外の人肌の感触に、一気に頭は覚醒した。でも怖くて直ぐに目は開けられない。
 そしてそっと目を開けてみた。
 ベッドのスプリングも、シーツも家の物と手触りが違うと分かると、キョーコの五感がフルスロットルで周りを感じだした。
 部屋の明かりがなくても眼で見えるのは、自分と同じ人の肌であり、その胸は男性のものであり、自分も何も身に着けていないとわかれば…。

 

(はぁぁ~~~~~!? な、な、な、な、な……何? なぜぇ~~?
 は、は、破廉恥な…ことを…シ…シ…シちゃった…のぉ~~?////
 そ、それも、それも…は、は、は、初めてなのにぃ~~~////)

 

 キョーコの頭はパニック状態で、かろうじて固まった思考で身体も動かない…と言うより動けない…でいたお陰で、見た目にはそのままの状態で、目の前の人肌からも目を閉じて、どうにか昨夜の事を思い出そうとした。

 

(昨夜の事は夢じゃ…ないの?
 あっ…カラダが…んっ…イタイのに…あっ…なんかヘン……////
 ん…喉も…声出さなくても…なんか…コエ…出してたから?////
 い、いやぁぁ~~~~~~~////)

 

 驚きで事実を受け止めるには、目の前の人が誰かは…匂いではわかっていても、もう一度目を開けて視線だけをそっと上げて見てみた。
 尊敬する先輩であり、心がたった1人の恋する男性……。

 

(……あぁ……うっ……そ……//// し、しかも…しかも……
 そ、その相手が…ど、ど、どうして…敦賀…さん…な…の?////
 ………ど…どうして? …わ…私…相手に…そんなことに?
 ……敦賀さん? 血迷われましたかぁ~? はぁ~~////)

 

 少し考えれば、キョーコが夢だと思った昨夜のことは、するすると思い出されてきた。

 

 あぁぁ~~~~。どうして? どうして…こんな事になったの?

 


  * * * * * * * * *

 


 数日前に、敦賀さんから電話があった。
 私も忙しくなって、敦賀さんの声も聞けないでいたから嬉しかった。

 

「敦賀さん。どうかされたんですか?」
 キョーコは忙しい先輩が、わざわざ時間を縫っての電話なんて、何かあったのかと心配にもなった。

 

『最上さん、誕生日おめでとう』
「そんな事でわざわざお電話を?」
『だってこういうのは、やっぱり直接じゃないとね。とはいっても忙しい時期だから、電話になってしまったけど…』
「そんな…。こんな後輩にそこまで気を遣わないで下さい。ただでさえ敦賀さんは忙しい方なんですから!」

 

『でもね、誕生日のお祝いは贈ったけど、直接には会えなかったから、それに二十歳の誕生日は特別な気がしてね。だから…おめでとう』
「……あ、ありがとうございます。それに、あんな…豪華すぎる程のお祝いも頂いて、カードにも他の女優さんなら勘違いしそうな言葉付きで、とても嬉しいですが気を付けて下さいね。それに、贈る相手と……モ…モノも…考えて下さい!」
『考えてるよ?』
「そ、それも…////」
『それも?』

 

「私好みとは言え、ドレスに、ファーの付いたコートに、合わせたステキなハイヒールに、その…//// それに合わせた…ラ…ランジェリーまでって、何処まで豪華にセットして……ご自分で選ばれたんですか!?」
 キョーコはランジェリーまでのセットに、包みを開けて硬直して、真っ赤になってしまった時を思い出して、またもや赤くなってしまった。

 

『うん、全部俺が選んだよ。君の白い肌に合って、可愛くて、キレイで…』
「ですから、そこがタラシでコマシで!」

 

『でも、誰にでもそこまで選ぶ訳じゃないよ…』
 ドキッ!
 キョーコは蓮の声に混じる…本気の響きを感じてときめいてしまった。

 

 ダメダメ、無自覚のタラシでコマシで、詐欺師な先輩なんだから!

 

『それにね……』
「それに? なんですか?」

 

『それに…一度くらい君にそういうのを贈っておけば、偶には君を脱がす役目が出来るかなって思っただけだからね』

 

「なななな~~~~////」
 キョーコの顔はこれ以上赤くなりようがない程に真っ赤になって、湯気まで出してひっくり返りそうだった。

 

『君も…大人の色っぽい役が増えれば、本当に脱がす訳じゃなくても、【君でも】ヌーディーなシーンのある役ぐらい来るからね』
「……【君でも】…というのは引っかかりますが、そうですね…先輩のお眼鏡にかなう程の色気は持ち合わせていませんが、女優京子としては色気も勉強しませんといけませんものね!」

 

 色っぽい口説き文句の筈なのに、キョーコは「どうせ自分には色気の欠片もありませんから!」と変換されて、プンプン怒っているのが電話越しでも蓮にも分かる。

 

『ははは…。【でも】というのはウソだよ。君は充分に色香も出て来た。惑わされてる奴も知ってるしね。でも、不安なら俺が練習台になって上げるからね。但し、俺まで惑わせられたらミイラ取りがミイラ…かな?』

 

 少しムキになったキョーコだったが、蓮の微かな余裕のある笑い声が聞こえると、キョーコは何処までも後輩として心配してくれているのだという思いと、後輩でしかないのだという思いが寂しくもあった。

 

 蓮はクスクスと笑いながらも、キョーコ相手の自分のそんな姿を想像してしまい、電話で顔が見えなくて良かったと思う程に顔を赤らめてしまうと、大きな手で顔を隠していた。
 蓮の言葉には、キョーコへの思いが膨らみすぎて、ジョークと本音が入り交じっていた。

 

 君が欲しいと思うのはホントだけど、役以外では簡単に唇さえも許さない君を、誰が最初に何も身に纏わぬ君の肌に触れられるのかな?
 勘違いして欲しいのにしてくれない君相手で、どうやったら本気だって分かってくれるかな?

 

『ああそうだ。もうひとつの二十歳のお祝いも、したいんだけど…どうかな?』
「え? 二十歳のお祝いを…もうひとつですか? あれ以上な高価なお品でしたらお断りさせて頂きます!」

 

 後輩でありながら、その辺りは蓮に浪費癖がある訳ではないが、自分如き後輩にお金を使わせるのは気が引けてしまう。

 

『ああ、違うから。最上さん良かったら、お酒を飲む練習しない?』
 

 

 

 

《つづく》

 

 

 

何となく、…書きかけで寝かせてしまう時の話って、その時間の間に何か出てくるんですよね( *´艸`) ツチノコでも、モグラでもないんですけど、ブブブ…って感じの二人の遣り取りとか。

 

あと、あら?思ったより1話が短くないかもしんない(^▽^;)

それと、今回は1日おきの連載になります。

なんだかその方がいいらしいって、アンテナがピピピ…って何処からや?(^▽^;)

 

 

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