《ファンタジック・ミニミニショート?》
コーンがサンタさん?
小さな頃のキョーコが、一人で自分の誕生祝いをしていると、キョーコの目の前でキラキラとした光が人の形になった。
「…コーン?」
「久し振りだね、キョーコちゃん」
「え? コーン、また遊べるの? 一緒にいてくれるの?」
「あ……ごめん。今日だけサンタさんの手伝いを頼まれたんだ。だから…」
「なんだ…そうなんだ……」
(妖精の国とサンタの国は繋がってるのか?(*´艸`))
キョーコは姿を現したコーンを見て笑顔になったが、コーンの言葉で直ぐにガッカリとしてしまった。
「でもね、今日はキョーコちゃんの誕生日のお祝いをする時間を、もらってきたんだ!」
「ホ、ホント!?」
キョーコの顔にはまた笑顔が戻った。
「僕の上げた石…持ってる?」
「うん! 大事に持ってるよ!」
「えっとねぇ~キョーコちゃんの掌に乗せていて…」
コーンにそう言われて、キョーコはドキドキしながら石のコーンを小さな掌に乗せた。
そしてコーンが小さく呟いて指を振ると、キョーコの掌にある石のコーンの周りで、3人の妖精が可愛く踊っていた。
「きれーー。妖精さんが、キラキラ~~」
「その妖精は、幸せの妖精だからね。キョーコちゃんを幸せにする為に……」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「……という、事があったんだけど、記憶無い?」
「……それは…流石に俺じゃないよ。残念だけど」
出来たらキョーコは歓びそうだけど、残念ながら魔法は無理…。
「そうなんだ…」
無理だと思いつつも、あの冬の妖精とコーンが……本当だったらとキョーコは思っていた。
コーンが妖精と言って遊んだその冬の…夢よね……。
「でも、そのコーンは俺の名前を騙った詐欺だね」
「詐欺? 詐欺師さんならもう此処にいるのに? 目の前に…」
「…キョーコ…。俺の事?」
蓮は苦笑いで困った顔をしているが、思いを告白する前からのアレコレをそう言われたら否定のしようがない。
「でもひとつ、詐欺じゃない事もあるだろ?」
「何が?」
「幸せの妖精だったなら…今のキョーコは幸せじゃないのかな?」
「ふふふ……とっても幸せですよ…コーン」
とても嬉しそうに…キョーコは愛する恋人をそっと抱き締めた。
《で、終わっちゃう(*´艸`)FIN 》
キョコ向きファンタジックミニミニショートでした!
夜になってから書いてしまいました。
もうキョコ誕終わるっていうのに…(^▽^;)