いきなり「2」ですか?
そう言われる方に、この話のきっかけを下さったのは
「魔女っ子キョーコちゃん」を
おねだり下さったゆきひめさんです。
1話に当たるお話はゆきひめさんへプレゼント![]()
ゆきひめの城
そこから妄想が「ちょこっとシリーズ」と思ったのですが、
いつものごとく曲がり出したので、
どうなるかは私も分かりません![]()
(少しは軌道修正出来たけど…)
宜しかったらお付き合いください。
魔女っ子キョーコちゃん 2
「あーあ。また失敗しちゃった…」
大きく溜息を吐くキョーコ。
「それにしても、どうして髪型を変える魔法が、髭を生やしちゃうのよ!」
空に当たり散らすようにキョーコは大声で叫んでいた。
今日の先生は憧れのジェリー先生。頑張って誉めて貰いたいほどに力が入り過ぎて、いつもより酷い失敗だった。
ホントにこんな私で良いのかしら……。
キョーコは芝生に横になって空を見上げて思った。
「これはキョーコ様。ご機嫌がお悪いようね」
丁寧だが棘の隠れた言葉が聞こえてきた。
キョーコが慌てて起きあがると、それは魔王付きの侍女だった。
「こんにちは。授業で失敗をしたものですから…」
「そうですの、又ですか……」
そして聞こえよがしの溜息。
そして「又」という言葉で強調してきた。
『そんなアナタは魔王にはふさわしくないのに……』
その溜息が言っているのが、キョーコにも伝わってきた。
「でも、私は頑張って、素敵な魔女になります!」
キョーコは溜息をかき消すように叫んだ。
「私はまだ未熟です。でも、一人前の魔女になることが夢なんです。だから頑張ります!」
侍女はイヤミも通じないキョーコに、呆れて去っていった。
「私だって分かってますよ。蓮魔王に自分がふさわしいかどうかなんて…。でも好きになっちゃったし、フィアンセだし…」
蓮魔王は、近年希にみる魔王として尊敬もされている。そんな魔王の后になりたいと思う女性はいっぱいいる。そんな中で、私は魔王のフィアンセになった。
私もあの川岸で出会うまでは、美しく素晴らしいとは訊いていたけど姿までは知らなかった。そして優しい笑顔に、恋に落ちてしまった…。魔王とは知らずに……。
それでも又会う約束をして、会う毎に好きになって、気が付いたら蓮魔王のフィアンセ?
両親は諸手を上げて喜んでいたけど、私は驚きの方が大きかった。
好きな人だから嬉しいけれど、でも魔界を納める魔王の后は荷が重すぎない?
でも蓮魔王の優しい笑顔と言葉に、断りなど出来なくて…いえ断りたい訳じゃないけど、后なんて大役が私に出来るかと思うと、溜息しか出てこない。
「だって、私なんか、魔女としても半人前なのよ? そんな人が蓮魔王みたいな凄い方の、后なんて出来ると思う?」
キョーコは空に向かって問いかけた。
「それはあんた次第でしょ! 魔界人としてどうかって奴なら否定するけど、あんたは蓮魔王に選ばれたんだから、自信持ちなさい!」
後ろから親友のモー子こと奏江が声をかけてきた。
「モー子さん! 私で良いの? 今日だって失敗ばっかりで…」
「あんたがね、頑張りもしないで失敗ばかりなら、あんたの親友も辞めて、后になる邪魔だってしてもいいわよ。別に后の座は欲しい訳じゃないけど、とんでもない后じゃ、魔界にだって居たくないもの。でもあんたは頑張ってるじゃない。それに見込みのない后をフィアンセにするほど、魔王は甘くないと思うわ」
一気にまくし立てる親友に、キョーコの方が押されてしまった。
「それって、蓮魔王の目を信じて頑張れば、私でも后としてやっていけるかも…ってこと?」
「かもじゃなくて、やれるの! やりなさい!」
強気で命令口調になりながらも、キョーコが微笑むと奏江も笑顔になった。
「うん。蓮魔王だって、無理なことはしないわよね」
「……それについては知らないわよ」
「えっ? 今、モー子さんが言ったじゃない!」
「あんたが出来るとは言ったけど、無理なことはしないとは言ってない」
言葉の微妙な違いにキョーコは首を捻った。その意味が分からない。
「まあそのうち分かるでしょ…。魔王は普通のお方じゃないんだから」
「それは魔王だし…」
「違うの。『蓮魔王』だから」
キョーコはますます首を捻るが、奏江の言った意味が分かるのは、もう少し経ってからの事でした。
《FIN》
すみません。蓮魔王が出てくる筈が、モー子さんでした(苦笑)
これだから何処に行くのか曲がりくねってるのは性格ですか?(^^;;
不定期に「魔女っ子キョーコちゃん、ちょこっとシリーズ(…だったはず)」で更新予定![]()