こんにちは
勇気づけママ にいべゆみこです。


毎日いろんなことがあって、

話題に事欠かない我が家ですが、笑

今日は久しぶりに教員時代のことを書きます。
 




教員5年めに、一年生を担任したとき。
いろーんなタイプの子が、

ごちゃまぜになっているクラスでした。

クラス目標

 

『みんなちがって みんないい』

二年生も持ち上がりで担任し、
最後には

お互いのことを認め合える

本当に素敵なクラスになりましたが、
 

それまでには様々なドラマが、、、(^^;;笑


クラスに、

やんちゃでガキ大将タイプの

男の子がいました。(Aくんとします。)
 

Aくんは

体が大きくて、

声も大きくて、

力が強くて、

サッカーが上手!

 




一年生って

まだ幼くて本当にかわいいのですが、

その分、毎日トラブルが絶えません(^^;;

 


ルールがよくわかっていなかったり、
まだ言葉でうまく伝えられなかったり、
わざとじゃなくて普通にぶつかったり、
パッと手が出ちゃったり、
傷つける言葉を理解できていないのに

言ってみたかったり、
とまぁ、いろいろ。。(^^;;

そんななか

体が大きくて力の強いAくんは、

ケンカになると誰にも負けませんでした。
(負けん気も強い子でした)


ケンカになる理由は色々で、

いつもAくんが悪いわけでありませんでしたが、

最後にいつも勝つのがAくんで、

相手が負ける・泣く、ということになってしまうので、

 

Aくんはこわい

Aくんは悪い
というイメージが
子どもたち・保護者の方たちに、

少しずつできていきました。


嫌なときは、嫌だと口で言おうね。
ぶったり蹴ったりしないよ。

と、伝えますが、

ケンカっ早いのがなかなか改善しません。。。

少しずつ、Aくんは孤立していき、
大人にも反抗するようになっていきました。
 



もちろん、そうなってしまったのには、

私の指導に反省がたくさんあるのですが(T_T)


とにかく、
そんな状況になり、
Aくんの保護者の方と担任の私で、
個人面談を行うことになりました。


そして面談当日。


お母様が、仕事の都合をつけて

学校に来てくださるとのこと。


私は、ノートに

Aくんの問題行動(って言葉も今では違和感がありますが)や、

最近の友達とのトラブルなどを書いて、


それを詳しくお伝えして、
おうちでも指導してください、

と話すつもりでいました。


すると

隣のクラスのベテラン先生が、
「私も同席していいですか?」と。


私は思ってもいない展開に、

正直びっくり(°_°)笑。


ベテラン先生は、

そのお母様と前々から面識があり、

ぜひお話したいとのことでした。


そして

ベテラン先生と、

私と、

Aくんのお母様の3人で、

面談が始まりました。
 

挨拶もそこそこに、
ベテラン先生が第一声、
「いやぁお母さん、

Aくん、

おうちで大変でしょう?」


お母様は、

きっと、怒られると思っていたのでしょう。

とても緊張した面持ちでしたが、

その一言で、

表情がとても和らいだのを覚えています。


そして、おうちでのAくんの様子、

幼稚園時代のことなどを、

お話し始めました。

幼稚園の先生に酷い言葉を言われて、

転園したエピソードなど、

涙ながらに、、、


いま思い返しても、

本当にお辛かっただろうと思うお話でした。


現在も

私がAくんに手を焼いていることを

よく理解して下さっていて、


なんとか学校で"良い子"でいられるように、

お父様と悩みながら

関わっているとのこと。


私も、涙なしには聞いていられず、
泣きながら

「Aくん、いいところがたくさんあるのに、

そこを伸ばせず、

どうしても怒ることばかりになってしまって、


どんどん"悪い子"として

見られるようになっていってしまっているのが、

私もつらくて、、」
と話したのを覚えています。


それで面談は終わり、

なんだか放心状態でした(^^;;


いま振り返ると、

ベテラン先生に入っていただけて、

本当によかった!^ ^


もし私とお母様だけだったら、
私がAくんのダメ出しをして、
お母様の勇気くじきを

たくさんしてしまっていたと思います。


勇気をくじかれたお母様は、

なんとかしなきゃと、

家でAくんに厳しくするはず。


そうするとAくんは、

ますます心のエネルギーを失ってしまう。。。


やっぱり、一番大切なのは、
相手に共感し、
相手の心のエネルギーが

どうしたら満たされるか

考えること
なのだと、

今では思います。


このとき、ベテラン先生のおかげで、
お母様は心を開いて、

辛かった過去を話して下さいました。
 

そして、

お互いに私たちは
Aくんのことを大切に思っている。


Aくんが友達と仲良く、

自分の能力を発揮して、

楽しく学校生活を送ってほしいと思っている。


そんな一番大切なことを確認できたのです。


その後、Aくんは、

すぐに変わった、

というわけではなかったけれど(^^;;、


何かトラブルがあったときに

お母様に連絡すると、

お互い信頼感を持っていることを

実感できるようになりました。


おうちでも、

お母様が頑張ってくださっている


学校での私の指導を、

信頼してもらえている


その安心感のおかげで、
Aくんはきっと大丈夫、と
長い目で

見守れるようになりました^ ^

友達とケンカになっても、

力で負かすのではなく言葉で説明できたり、
授業や休み時間に

リーダーシップを発揮できるようになり、
Aくんの良さが、

みんなに伝わっていきました。


実は几帳面で、

おりがみが得意なAくん(^^)


数年後

私が退職することになったとき、
このクラスのメンバーがAくんに頼み、

Aくんが折った薬玉に、

寄せ書きをしてプレゼントしてくれました。


ほんとに嬉しかった(^^)♡


(これは長男が作ったものですが(^^;;

 

この折り紙一枚一枚に

寄せ書きしてくれたんです!

大切に取ってあります♡)


来月、長男も長女も個人面談があります。

担任の先生も、保護者も、

目指すところは

結局一緒

なんじゃないかと思います。


その子が

楽しく有意義な

学校生活を送れること。


(方法が違ったり、

伝え方が違ったりして、

そこで相容れないこともあるかもしれないけど(>_<))


とにかく、

その同じゴールを目指してるんだってことを確認できたら、

もう個人面談は

オールOKなのではないかと思います(^^)


お読みいただき、ありがとうございました。