この時から、
ウチラはあなたと逢えるのをずっと待ってたんだよっ
愛しいウチラの赤ちゃん。。。
"産まれてきてくれて
ありがとう。。。"
by DAD&MAM...
深夜3時半を回る。
親友の杏奈が仕事終わりに来てくれた。
始め、連絡が来た時、
"来なくていいよっ"て断ったんだっ。
仕事終わりで疲れてる中、いつ産まれるかもわからない状態で、次の日も仕事がある親友を待たせるのは悪いなって。
だけど彼女は来てくれた。
本当に家族みたいな存在だ。
心優しい杏奈。。。
その頃、一度抜けていた彼が帰ってきた。
マックのバリューセットの匂いと共に。
かなりお腹が減っていたようだ。
彼には悪いけど、
『匂いが気持ち悪いっ
部屋から出てって!!』
っと、つい声が出てしまった。
肩身が狭くなってしまった彼、
そのまま廊下で食べようとしていた。
次は助産婦さんにちょっと不愉快そうに
"部屋か外で食べて下さい"と。。。
なんて可哀相な彼(笑)
あの時はごめんねっっっ。
けど、本当に辛かったの、、、
(笑)。
そして、杏奈が来た頃のタイミングで、助産婦さんが子宮口のチェックをし始めた。
なんとも言えないあの"キーン"って痛みはすでになかった。
とゆーかすでにキーンなんてとっくに越えていた。
そんな痛みすらを越える陣痛からくる腰の痛み。
腰が砕けそうな、鈍く、重苦しい痛みがただただ襲い掛かる。
状態は変わらない、、、
早く開いて欲しい…
声が出なくなるくらいの痛みだったのが、また更に痛みが増してピークの時には変なうめき声まで出すようになった。
ジーッと動けなくなっていた体も、ピーク時にはもがくようになっていた。
シロたんも、もはやベッドから転落。
たぶん男性はこの辺りで失神するな…
なんてね。
今だから言える感想
チェックが終わった。
『凄いわよっ!
ハイペースで開いてきてるよ、これなら朝には産まれるかもしれないね、だから後少し頑張って☆』
早いって言ったって…
こっちはもう朝まで待てないよ…
『どうする?歩けなくなる前に今のうちに分娩室に移っちゃう?』
もうすでに歩ける自信がなかった。
だからって病室にいたって仕方ないし…
今しかないと…
『はい、この陣痛の波が治まったら行きます、、、』
今だっっっ
と、力を振り絞って歩いた。
けど部屋を出てすぐ屈み込んでしまった。
分娩室までもたない。
もう歩く事すら嫌気がさしていた。。
また少し波が治まった時、意地になって歩いた。
気持ちだけ先走るのに体が言うことをきかない。
分娩室目の前まで来て
『無理、たすけて……』
そのまま壁にバタッと倒れ込んでしまった。
そんな私を心配そうに見てる、彼、洋子ママ、杏奈。
声もかけてくれていたみたいだが、もう耳に入ってこない。
人一倍弱いとこを見せれない私、、、
"こんなに弱ってる姿を見られるなんて恥ずかしい…"
"見ないで………"
いつもなら絶対こう思うはずの私も、今日ばかりは恥ずかしいなんて考えてらんなかった。
そんな私を見ても一人冷静な助産婦さん。
やっぱり慣れてるなぁ…
『大丈夫っ、痛くても今しかないから分娩台まで上がるのよ!!ほらっ早く!!』と、なかば強引な助産婦さんに、
今思い返すと"ドエスだったな~"って笑って話せるけど、あの時は軽くイラつきまでも覚えてしまってたよ、、、
あれだね、痛みからくる八つ当たりだったね。。。
はいっ、あの時はごめんなさぃ…
やっと分娩室にたどり着けた。
分娩台に倒れ込む。
激痛は更に増す。
どこまで増すのかもう考えれなかった。
てか考えたくもなかった。
いや、もう考える事すら忘れていた。
"これぞ、生き地獄………"
生きている間に
こうゆう感情を痛感出来た事に今は感謝したい。
だって生きてる間に、
そうそう生き地獄だなんて感じるに感じれない事じゃん。
だからこそ更に女は強くなれるのかな。
とゆーか強い。
"女は強し"。まさにだね。
気付けば時計の針は深夜4時を回っていた。
深夜とゆーかもう朝。
後何時間、この痛みに、この状態を耐えればいいんだろうか…
いつ楽になれるのだろうか…
いつ赤ちゃんに逢えるのだろうか…
いつ幸せを感じれるのだろうか…
どんどん目的を見失いそうになっていた。。。
思い出したかのように横を見ると、
さっきから手をギュッと握ってくれてる彼がいた。
そして陣痛の波が激しい時には、もう片方の手で腰を押してくれていた。
彼の変わらない出産へのお手伝い。
変わらない優しさ。
もう何がなんだかよくわからない今でも、
"彼の為にも…
頑張らないと………"
これだけはずっと心の中にあった…
"彼のためにも……………"
続く
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愛しいウチラの赤ちゃん。。。
"産まれてきてくれて
ありがとう。。。"
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親友の杏奈が仕事終わりに来てくれた。
始め、連絡が来た時、
"来なくていいよっ"て断ったんだっ。
仕事終わりで疲れてる中、いつ産まれるかもわからない状態で、次の日も仕事がある親友を待たせるのは悪いなって。
だけど彼女は来てくれた。
本当に家族みたいな存在だ。
心優しい杏奈。。。
その頃、一度抜けていた彼が帰ってきた。
マックのバリューセットの匂いと共に。
かなりお腹が減っていたようだ。
彼には悪いけど、
『匂いが気持ち悪いっ
部屋から出てって!!』
っと、つい声が出てしまった。
肩身が狭くなってしまった彼、
そのまま廊下で食べようとしていた。
次は助産婦さんにちょっと不愉快そうに
"部屋か外で食べて下さい"と。。。
なんて可哀相な彼(笑)
あの時はごめんねっっっ。
けど、本当に辛かったの、、、
(笑)。
そして、杏奈が来た頃のタイミングで、助産婦さんが子宮口のチェックをし始めた。
なんとも言えないあの"キーン"って痛みはすでになかった。
とゆーかすでにキーンなんてとっくに越えていた。
そんな痛みすらを越える陣痛からくる腰の痛み。
腰が砕けそうな、鈍く、重苦しい痛みがただただ襲い掛かる。
状態は変わらない、、、
早く開いて欲しい…
声が出なくなるくらいの痛みだったのが、また更に痛みが増してピークの時には変なうめき声まで出すようになった。
ジーッと動けなくなっていた体も、ピーク時にはもがくようになっていた。
シロたんも、もはやベッドから転落。
たぶん男性はこの辺りで失神するな…
なんてね。
今だから言える感想
チェックが終わった。
『凄いわよっ!
ハイペースで開いてきてるよ、これなら朝には産まれるかもしれないね、だから後少し頑張って☆』
早いって言ったって…
こっちはもう朝まで待てないよ…
『どうする?歩けなくなる前に今のうちに分娩室に移っちゃう?』
もうすでに歩ける自信がなかった。
だからって病室にいたって仕方ないし…
今しかないと…
『はい、この陣痛の波が治まったら行きます、、、』
今だっっっ
と、力を振り絞って歩いた。
けど部屋を出てすぐ屈み込んでしまった。
分娩室までもたない。
もう歩く事すら嫌気がさしていた。。
また少し波が治まった時、意地になって歩いた。
気持ちだけ先走るのに体が言うことをきかない。
分娩室目の前まで来て
『無理、たすけて……』
そのまま壁にバタッと倒れ込んでしまった。
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声もかけてくれていたみたいだが、もう耳に入ってこない。
人一倍弱いとこを見せれない私、、、
"こんなに弱ってる姿を見られるなんて恥ずかしい…"
"見ないで………"
いつもなら絶対こう思うはずの私も、今日ばかりは恥ずかしいなんて考えてらんなかった。
そんな私を見ても一人冷静な助産婦さん。
やっぱり慣れてるなぁ…
『大丈夫っ、痛くても今しかないから分娩台まで上がるのよ!!ほらっ早く!!』と、なかば強引な助産婦さんに、
今思い返すと"ドエスだったな~"って笑って話せるけど、あの時は軽くイラつきまでも覚えてしまってたよ、、、
あれだね、痛みからくる八つ当たりだったね。。。
はいっ、あの時はごめんなさぃ…
やっと分娩室にたどり着けた。
分娩台に倒れ込む。
激痛は更に増す。
どこまで増すのかもう考えれなかった。
てか考えたくもなかった。
いや、もう考える事すら忘れていた。
"これぞ、生き地獄………"
生きている間に
こうゆう感情を痛感出来た事に今は感謝したい。
だって生きてる間に、
そうそう生き地獄だなんて感じるに感じれない事じゃん。
だからこそ更に女は強くなれるのかな。
とゆーか強い。
"女は強し"。まさにだね。
気付けば時計の針は深夜4時を回っていた。
深夜とゆーかもう朝。
後何時間、この痛みに、この状態を耐えればいいんだろうか…
いつ楽になれるのだろうか…
いつ赤ちゃんに逢えるのだろうか…
いつ幸せを感じれるのだろうか…
どんどん目的を見失いそうになっていた。。。
思い出したかのように横を見ると、
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そして陣痛の波が激しい時には、もう片方の手で腰を押してくれていた。
彼の変わらない出産へのお手伝い。
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