父は死にました。


 今日(9月13日)は命日です。


 40歳でした。


 1日なんとかもってくれたおかげで

 

 母の誕生日は避けることができました。


 1年後に友達がうっかり話してしまった


 父の死因・・・


 焼身自殺。


 私だけが知りませんでした。


 赤ちゃんを産まなければいけませんでした。


 遺書はなく、救急車の中で


 「後悔してる」


 息も絶え絶えそう言ったそうです。


 いったい父は何を後悔したのでしょう?


 自殺?


 人生?


 家族全員が自分を責めました。


 「どうして置いて行ったの」


 母は泣いていました。


 あの家族の崩壊は・・・


 「あの娘の業だ」


 原因は私だとささやかれました。


 父の歳まで生きられないと思ってしまいます。


 いつか自分もガゾリンをかぶるんじゃないか・・・


 そう思ってしまいます。


 弟もそう思ってしまいます。


 バーベキューなんてもっての他。


 焼いた肉は最近まで食べれなかった。


 「親は自殺です」


 そう言えずに、何度も嘘をつきました。


 「お父さん死なないで」


 何度でも言いたかった。


 「お母さんまで死なないで」


 何度も願った。


 毎年この日は1年分の涙を流します。


 自死遺族は生涯苦しむのでしょうか?

 

 せめて自分も苦しむことで


 楽になろうとしてるのでしょうか?


 時が癒してくれるのでしょうか?


 それは未だによくわからないけど


 少し強くなった気がします。


 どんなトラブルも


 大したことないように思えてきます。


 みんなに優しくしてもらい


 さりげなく助けられて


 私は笑顔で暮らしています。