とうとう6月になってしまった・・・
今月16日は初めての祥月命日。
去年の今頃のLINEを開いてみた。
5月いっぱいで仕事を辞めて
6月5日に高速バスで帰ってくる予定で
チケットまで取った。
荷物は最低限必要なものだけ宅配便で新潟に送って
あとは不用品として買取や処分をしてもらう。
家賃は6月分まで。
そういうつもりでいた。
でも、仕事は人手と引継ぎの関係で
やはり6月末まで居てほしいと頼まれて
1か月延長になった。
5月末で辞めて6月5日に帰る！
そう思っていた息子にとって仕事が1ヶ月延びたことで
ガラガラと何かが崩れてしまったのかもしれない。
もう無理だ・・・
そう思ったのかもしれない。
6月5日に帰ってくることができていたら…
何度もそう思った。
何かとお世話になっていた職場の先輩に夫が
「こんなこと言っても仕方ないけど
5月いっぱいで辞めさせてくれていたら…」
と絞り出すように言った一言が忘れられない。
5月いっぱいで辞めることができていたら…
息子は今ここに居てくれたかもしれない。
そう思ってしまう。
でも、仕事のことだけじゃない。
家賃のことも、引っ越しのことも
あとたった1ヶ月の生活費のことも・・・
色々なことで身動きが取れなくなっていた。
もう私に助けを求めることもできなくなっていた。
四面楚歌だった。
会いたいよ・・・
「お母さん！」
そう言って帰ってくる想像を毎日何度もしてしまう。
思い浮かべるのは29歳の息子。
これから何年経とうとも
私が思い出すのは29歳までのYの顔なんだね。
キンギョソウと薔薇。
オレンジはディズニーランドローズ。
ディズニーランドに行った時の写真が遺影の隣に飾ってある。
すっごく楽しそうで、はしゃぐ息子の顔を見ているだけで
一緒に来れてよかったと幸せだった。
戻りたいな、あの頃に。
黄色いキンギョソウともう終わりかけのつるアイスバーグ
レースフラワーとブルーデージー、ノースポール。
Yはこっちの方が好きかな？
