明け方目が覚めて、ふとスマホを手に取る。

LINEが来ていたから開いてみたら

高校時代の仲良しグループLINEにメッセージ。

 

写真付きで・・・

 

「中学の同級生とサッカー観戦してきたー!」

 

別の子は

 

「私は石和温泉に来てま~す」

 

そして最後に

 

「今度集まろうね!」

 

去年まではこんなGWのお出掛け報告LINEも

楽しさを共有できたのに・・・

 

そんな楽しいお出掛け報告とかいらないんだけど…

 

向こうはこちらの事情を知らないから

仕方ないんだけど…

 

何より「集まる」とか本当に無理。

 

年に1、2回は集まっていたけど

最後に集まったのは去年のGWだった。

 

みんなお孫さんが居たり

結婚適齢期(これも今は不適切なのか?)の

お子さんが居たりするから

絶対に話題はそっちばっかりになってしまう。

 

「どうしてる?」「写真が見たい」

なんて言われたら、なんていい訳したらいいの…?

 

いっそのこと「私の子、死んでしまったんだ」

って言った方が面倒くさくないのかな?

 

とか、色々考えてしまった。

でも、息子が亡くなったことはやっぱり言えない。

 

言いたくない。

 

 

実はこのグループの一人の子は

お子さんを亡くしている。

 

初めてのお子さんを7ヶ月で…

家庭内の事故だった。

 

もう32年も前のことだけど。

 

彼女を見ていると、そんなことがあったなんて

忘れてしまうくらい表面的には普通だから…

 

いつだったか、

「子供は3人ほしいけど、そうすると4回も生まなくちゃ」

と冗談っぽく言ったりしていた。

 

彼女はその後、希望通り3人のお子さんを授かった。

 

二人目を授からなかった私としては

羨ましい限りだった…

 

30年以上経つとどんな心境になるのかな?

 

どんなに時間が経っても

苦しみ、悲しみは消えるわけないよね…

 

そんなこと、自分が遺族になって初めて考えた。