大谷翔平選手の元通訳の水原一平さんは

ギャンブル依存症だった。

 

大谷選手のキャッチボールの相手をしたり

ただの通訳という関係を越えて

全幅の信頼を得ていた水原さん。

 

傍から見ていたら羨ましい関係だと思っていたのに

どうしてあんなことをしてしまったんだろう?

 

でも、それがギャンブル依存症。

 

負けたら止める…じゃなくて

負けはギャンブルで取り戻すしかないという思考。

 

たとえ勝っても、勝って終われない。

勝ったらまたそのお金をギャンブルに。

 

負けてお金が無くなれば

何としてでもお金を工面しようとする。

 

そのためには嘘もつくし

盗みなどの犯罪も犯したりする。

 

家庭は壊れるし、横領などで仕事を失うこともある。

 

でも周りがいくらどうにかしようとしても

本人に依存症を克服したいという

気持ちがなければどうにもできないし

たとえあってもそう簡単には抜け出せない。

 

 

息子は離婚がきっかけで一時期はギャンブルを

止めていた時期があった。

 

ギャンブル依存症を克服出来たら復縁も考える

”前向きな離婚”だ、と元お嫁ちゃんは言っていた。

 

息子は週一回の自助グループのミーティングに参加し

「自分はギャンブルを止め続けることが目標」

と言っていた。

 

だけどその後すぐにコロナ禍が始まって

ミーティングも開催されなくなってしまった。

 

同時に、パチスロ店も営業自粛になり

行くことはなくなり、暫くは落ち着いていた。

 

息子は大阪へ行くためのアルバイトを始めた。

本業が終わるとアルバイトへ。

 

最初のアルバイトは全国チェーンのうどん屋さん。

その後、もっと時給の高い新聞配達のアルバイト。

 

パチスロ店へ行く時間は実質的になくなって

本人も私たち家族も安心してしまった。

 

パチスロは止められたんだって錯覚してしまった。

 

ちょっとしたきっかけで再発してしまうものと

分かっていたつもりなのに

根拠もなく「息子は大丈夫」と思ってしまった…

 

 

今、息子が生きていてくれて

未だにギャンブル依存症と戦っていたら…

 

私は息子が出掛ける度に

パチスロ店に行ったんじゃないか?

と不安になり

 

どこかから借金をしてるんじゃないか?

と疑う日々だったんだろうか?

 

車にGPSを付け、どこにいるのかを

確認する日々だったんだろうか?

 

財布からお金を盗られないように

家の中でも財布を肌身離さず

持ち歩く日々だったんだろうか?

 

 

今、息子が生きていてくれて

未だにギャンブル依存症と戦っていたら…

 

私は息子を回復施設に入れていたと思う。

 

息子が生きていてくれたら…

もう一度チャンスが欲しい…