上方修正が起きると株価はあがりますよね。

上方修正の効果が最も高いのは発表の翌日です。非常に良い内容だと、株価は窓を開けて上にすっ飛んでいきます。

これまで、この上方修正を扱ったファクターとして、「業績修正(※リビジョン)」を使ってました(※リビジョン=修正の意、以下、業績修正をリビジョンと言います)。リビジョンは数値が高いものほど、修正内容が良いものになります。

 

しかし、これらは時間の経過を考慮していません。発表から時間が経過する程、リビジョンの内容は株価に織り込まれてしまい効果は薄れて行くでしょう。

 

図1

 

では、上方修正は発表された直後でなければ意味がないのでしょうか?

「あ~乗り遅れた!」と思って、上昇した銘柄を見るしかないのかというと、案外そうでもないのです。例えば次の図2ようなチャートの場合は、時間差でリビジョン効果がジワジワ効いて来ます。

 

図2

 

図2のようなパターンは、一度、上方修正を織り込んだものの、需給の悪化で売られてしまい、その後、内容が見直されてジワジワ買われていくパターンですよね。

 

ただ、やっぱり発表直後に比べれば、時間が経過で効果が薄れて行くのは否めません。そのような問題を解決するため、時間の経過と共に効果が減っていくことを考慮したファクターがあります。

 

■リビジョン減衰20日

 

減衰20日というのは、発表から効果が半減するまでの期間が20日間という意味です。

つまり、発表翌日にリビジョンが10だとすると、20日後には5まで下がることになります。※減衰日数は色々設定できるのですが、色々と試した結果20日~40日が最適なのかな…という感じでした。

 

気になる性能ですが、リビジョン減衰20日を5分位分析でチェックしてみました。

 

比較のために減衰を考慮していないものと対で載せてみます。

 

【条件】経常利益、プライム、スタンダード、グロースの各市場

期間2005年1月から直近まで約20年間

 

■プライム(左:リビジョン減衰考慮なし)(右:リビジョン減衰20日)

 

 

■スタンダード(左:リビジョン減衰考慮なし)(右:リビジョン減衰20日)

 

■グロース(左:リビジョン減衰考慮なし)(右:リビジョン減衰20日)

 

減衰20日を入れた方が形が整っているのが分かるでしょうか、微妙な違いですが、約20年間という長期間ではなく数年単位で見るとその傾向は顕著です(直近の短い期間で分析したものも近々アップします)。

 

また末広がりの幅ですが、全ての市場で減衰20日の方が大きなパフォーマンスが出ています。

 

今回はリビジョン(業績修正)に減衰20日を適応しましたが、決算サプライズにも減衰20日を適応させると、ほぼ同様の結果が出ています。

 

毎週末に値上がり率ランキングの集計をアップしてますが、明日はこの減衰20日を入れ込んだもので作ってみたいと思います。

 

 

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