8月に出版した『四半期成長率とチャート分析』では、
四半期成長率というファクターをメインで紹介しました。
このファクターの有効性については、書籍で充分に説明させて頂いた通りですが、
読者の方々から
四半期成長率は実績で求めていますが、
これを予想で求めることは出来ないのでしょうか?
というご質問を頂きました。
確かに、株価は未来を織り込むことから、例えばPERなどは
予想PERを使いますよね。
ならば四半期成長率も予想四半期業績をつかうべきでは?
というのは当たり前の発想です。
…ということで条件を整理して、
“予想”四半期成長率の5分位分析を行ってみました。
ファクター:四半期成長率…前年同期比ベース(書籍で紹介したもの)
…前四半期比ベース
…前4四半期比ベース
対 象 :経常利益
期 間 :2005年1月~2023年10月末
※5(赤)もっとも有効性が高い
※1(紺)もっとも有効性が低い(非有効性)
■“予想”四半期成長率の5分位分析
見やすく一覧表としてまとめました。
パッと見、綺麗な末広がりの扇形もありますよね。
使える市場もあるじゃん・・・と一瞬思うのですが、よく見ると
物凄く奇妙なことが起きています。
おわかりでしょうか?
特に前四半期比と前4四半期比です。
有効性と非有効性が逆転してませんか?
赤が有効なのに、延々と右肩下がり、青は非有効なのに延々と右肩上がり、
なんでこんなことが起きたてるのでしょうか。
そして、前年四半期比ではプライム市場が一番形が整っています。
通常、プライム市場だと外部環境の影響が強くでて、ここまで末広がりの形には
なりにくいのですが、これも何故こうなるのでしょうか?
これにはちゃんとした理由があるのですが、
記事が長くなるので、次回以降に続きます。
付録として、通常使う、“実績”四半期成長率の5分位分析一覧も載せておきます。
これは今まで、普通に四半期成長率として使っているものです。
上記の“予想”四半期成長率と比較してみて下さい。
■“実績”四半期成長率の5分位分析
書籍で紹介したのは、一番左側ののみですが、
全般的に非常に優秀なファクターだというのが分かります。
実績だから、既に起きてしまった出来事です。
それなのに、なぜ有効なのでしょうか?
これも先ほどの予想四半期との絡みで、次回以降に書いていこうと思います。
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