本の出版から1か月程たちまして、

読んで頂いた方々から、いろいろとお便り頂き励みになっております。

ありがとうございます。

 

改めて読み返すと、8年前に書いた原稿、5年前、3年前と色々混在してまして、

文体も、やや一貫性にかけていたりと、お恥ずかしい限りです。

 

当初1000ページぐらいになった原稿は、最終的に半分削ったのですが、

せっかくなので、削ったものも少しずつご紹介できたらと思います。

 

もともとは、四半期成長率を2つ程用意していました。

 

1つは、今回書籍で紹介した「前年同期比」ベースのものです。

もう1つは、「前四半期比」ベースのものになります。

 

2つを組み合わせると、より精度の高い分析が出来るのですが、

そこまで細かく書くと、説明が相当に煩雑になってしまい、

読者の方に、混乱を招くかな…と、出版社の担当者様と何度も相談して、

前四半期比の方は、最終的にカットしました。

 

前年同期比ベースのものだけでも充分に銘柄選定が出来るので、

前四半期比のものを割愛しても、それほど問題ないかなと、

これよってパフォーマンスに極端な違いが出ることはないと思っています。

 

では、何が違うのかと言うと、成長性への見方が少々違ってきます。

 

前年同期比ベース…基調的な成長性を見る

         良好な場合、直近半年~1年ぐらいで成長性の判断

 

前四半期比ベース…足元の成長性を見る

         良好な場合、直近3ヶ月~半年ぐらいで成長性の判断

 

という感じです。

 

好業績銘柄で、前年同期比がイマイチでも、

前四半期が大きいものは足元業績が大きく改善されてるケースが多いです。

従って、短期的に上げて来る傾向はありますね。

 

一例を挙げます。

このブログでも以前に取り上げた、7018内海造船と7014名村造船所です。

 

7018内海造船:前年同期比ベース:75.58%

       :前四半期比ベース:77.69%

 

7014名村造船所:前年同期比ベース:▲54.72%%

        :前四半期比ベース:72.80%

 

内海の方は、両方とも良好な数字でした、基調的にも足元も成長性が高い。

これはしばらく大きく上がる…と思いました。

事実、1800円台から7000円台まで短期間で上昇しています。

(連続S高もあるので決算発表後にIN出来ても4000円台からですが…)

 

 

名村の方は、四半期成長率(前年同期比ベース)が悪いのに、

「なんでこんなの注目したのか?」と思われた方も居たと思います。

しかし、前四半期比ベースのものが非常に良かったわけです。

つまり足元業績が大きく改善され成長性の初動が強く感じられたことから、

これも面白いな…と思ったわけです。こちらはまだ2倍弱ぐらいですね。

 

 

 

次回は、「では、この四半期成長率(前四半期比ベース)のものを

5分位分析したらどうなるのか?」を書いてみようと思います。

 

 

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