わかってるよちゃんと
妊娠出産ができる可能性が
とても低いんだろうなってことくらいさ

こんだけ放射線やら抗がん剤やら
治療もして薬も飲んでるんだもん
でもやっぱり諦められないよ
気持ちの整理なんて付かないし
だめだよ



昨夜は幼馴染で小中学校の同級生の
なぎ(女)はるみさん(なぎの母)
はろう(なぎの娘)が3人で
うちに遊び来てごはん一緒に食べたの
この家族は親戚よりも近い存在で
なぎは小学校4年からの付き合いで
弟のユウはうちの弟カズヤと同級生で
小学校のサッカークラブから中学の部活まで
ずっと一緒で仲良し
弟たちのサッカーの練習や試合の関係で
母さん同士も仲良し
ていうかんじで家族全員仲良しになったの


はろうはぐんぐん成長してすごく可愛くて
子供ってすごいなーとか
こんなふうに成長するんだなーとか
一緒に遊ぶの楽しいし癒されるし
とにかく一緒にいてほんと楽しいし飽きない
大好きな家族なんだ


その家族全員で
すごくわたしのことを想ってくれてて
最近は2週に1回くらい来てくれるし
入院中も何度もお見舞に来てくれてたし
必要なものをどんどん買ってきてくれるし
改めてほんとありがたいよね


昨日は3人だけ来てて
わたしが寝ちゃった後に
とーさんも来てくれてたみたいなんだ
別にいつもとなんら変わらない
みんなとの食事風景だったんだけど
お父さんやお母さんが嬉しそうに
はろうを可愛がって声をかけたり
食べ物を出してあげたりするのを見ていて
きっとわたしの子供なら
おなじようにこんなふうにそれ以上にも
可愛がってくれるんだろうなー
なんて
やっぱり思っちゃうんだ
そのたびにせつなくなるんだ


そしてそのたびに想いは強くなるんだ
子供を産みたいって
でもねそのたびに想いは強くなるんだ
子供を産めない身体なのかなって



主治医の三浦先生
聞いてみたいなって思った時もあった
なんて答えるのかなって
でもやめることにした
可能性が低いことには変わりないから


でも1%でも可能性あるなら
希望が持てるならきっと大丈夫
わたしは信じて夢見て生きていけるから
産める身体にする
わたしもみんなも諦めないでいてくれたら
きっと叶うよ