前回の続きから


ここで、やまひろ君登場!!!

説明しよう、彼は高知生まれ、高知住みの生粋の高知人である。
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合流してルアーの話やタックルの話をしつつ本命の地合いを待つ。暫くして本命の流れが出てボイルもしてきたので、釣り再開


この時、遠くでシーバスとは違うあの捕食音が聞こえたので強めのタックル(ベイトロッド)にチェンジ


シーバスにしても、さっきバラしたサイズがまだ居るなら強いタックルの方が確実だし、何よりスピニングよりベイトの方がジョイクロは操作性が良い


ルアーの落とす場所、通すコース、食わせのピンスポットを頭でイメージしジョイクロを操作する、、


も食わない、やはり簡単ではない。

その間にもボイルまでは出ないものの、ベイトが騒ぐ。

そして、よくよく見てると一箇所だけベイトが避ける動きをする場所を見つける。狙ってた場所よりも浅い場所。

ブレイクより上のシャロー帯


そこを食わせの場所として、再度ルアーの着水点、コースをイメージし、ジョイクロをキャストする。


ジョイクロはフローティングに板重りをはり、サスペンドかつ、純正より機敏にS字に動くようにチューンしたもの


アップクロスにキャスト、S字を描きながら流れ落ちるように狙ったところに流し込む、、この辺だよな?とラインを捌きルアーの頭の向きを上流に変え、チョンチョンと誘ってみる、、、



ゴン!!!!


突然の衝撃とともにマグロのファーストランのようなトルクで走り出す


キッキッキーーーー


と控えめなエクスセンスのドラグ音が聞こえるとともに、スプールがどんどん回転し、ラインが出されていく


ライトタックルでエイを掛けたような、どうしようも無い感覚が五感を通して伝わる。



首を振る感じは無く、ただひたすら突っ走る


シーバスではなく、あの魚であると直感する


やまひろ君が僕の異変を感じたのか駆けつける



やまひろ君、アカメや!!!!」


僕の緊急事態を伝える



最初のファーストランのトルクが凄まじい、、

一気に走られた、やばい、、橋桁を抜けられる


と思うもそこは想定内


橋脚を抜ける前にとにかく上流へ上流へ自分が移動する。

一時は胸付近まで浸かるが、障害物のどこにも触れる事なく、ファーストランが止まる。


今が勝負!!

ここでポンピングして、一気に距離をつめる!


力こそ正義!

竿のパワーで一気に寄せる!!


なんてことはしない笑

(まあ、出来ないが笑)


そんな力技で取れる魚ではないのは重々承知の相手


ここでドラグを緩め、後のランに備える。

ここからは魚の頭の向きを考えながら、こちらに向いた時に竿の弾力を使って、ゆっくりゆっくり寄せてくる。

5メートルほど寄せたところで反転し、また走り出すが無理に止めにはいかない。

ここで刺激すると、止まらなくなる可能性がある、向こうが走る時は竿を曲げてプレッシャーをかけるだけ。


セカンドランはそこまで走られる事なく耐えた


と、冷静にファイトしてる風に書いているが、頭の中はパニック状態

え、やばいやばい、とんでもないのが食ってきた。サイズの見当がつかない、メーターオーバーはあるよな、120とか??もしこれで80とかならアカメ怖すぎるだろ、、ていうか、こんなのがあんなシャローに居たの?!

正直、セイゴでも遊んでくれないかなーって思ってたよw

ていうか引き強すぎ、トルク凄すぎだろ、冬のアカメは引かないっていうからこれが夏だったらどうなるの?!いや、まず本当にアカメだよね?

エイとかってオチじゃないよね?!

何にしてもデカイのは確かだけど、こんなのランディングできるの?!

オーシャングリップ壊されたって何度も聞いた事あるぞ、、


と頭の中はパニック&興奮状態


ここで、ド派手なエラ洗い3発くらう


「ドッババーン

ドッババーン

ドッババーン」


今まで体感した事のないエラ洗いの音、水柱。

知らない人が見てたら水中で爆弾でも爆発したのか?!と思ってしまうほど


この時、間違いなく自己記録のアカメであることを確信

そして同時に興奮から恐怖、不安に変わってきた


こんな魚、自分なんかが取れるのか?

ファイトを制したとして、キャッチしてもいいのか?


アカメは高知の神様というのが脳裏をよぎり、自分は神様と対峙してるのか、、とも思った


不安になってる僕に気付いたのか、やまひろ君が一言

「ここまできたら焦らん方がいいで」


気付けば危険な障害物エリアから抜けて、オープンエリアまで魚は来ていた。


ふと我に帰る。そうか今の状況ではアカメより自分の方が有利なのか


一気に心が楽になってきた。


「時間をかければ必ず取れる。」自分にそう言い聞かせる


そこからは8メートル寄せては3メートル出されて、時には5メートル寄せて7メートル出されてを繰り返し、ようやく残り10メートルほどまで来ていた。


まだ思い出したように急に反転してダッシュを見せるが、少しずつその距離も短くなってきた。


そろそろランディングの事考えないとな、、と思ってる時にやまひろ君が一言

「自分でランディングやる?」


内心、いや、こいつを一人でランディングとか無理だろw

と思ったが

「え、どうしようかな?wやろかな?!」


と答えてしまったw


せっかくの記念の魚だから最後まで一人で!って気を使ってくれたのかな?


お気遣いありがとう、、と思いながらも考える。


ランディング方法は

フィッシュグリップで直接ランディングか、

岸を探してずり上げランディングの二択


しかし、ずり上げられる岸なんてない....

自動的にフィッシュグリップでランディングに決定



フィッシュグリップでランディングするイメージをもち、魚が近づいたタイミングでライトで照らす。

ライトに驚いた魚が反転して走り出すがそれは想定内

竿でいなして、魚の動きを利用して更に距離を詰める


ようやく明かりの範囲に魚が入ってきた、、、



ライトの中に金色にも銀色にも見える巨体が現れる



その体の太さ、大きさにびっくりし

「え、デカ、、、ヤバっ、、」

とつぶやく。


やまひろ君は

「デカイデカイデカイ、気のせい?!」

と地元のやまひろ君も興奮する。



魚が近づいてくるにつれ、異変に気づく、ラインがエラに引っかかってる?!


いつ引っかかったのかは分からないが、エラの鋭いところに当たれば間違いなく切れてしまう、、



"ゾクッ"


最後の最後で鳥肌がたつ




切れないでくれ、、、と願う

ここでまた反転して走り出す。


その反転で引っかかっていたラインは外れた。


よし、ライン外れた!一難逃れた!

焦ったーーーー



魚はようやく弱ってきた



ここが勝負のかけ時


竿を捌き、魚の向きに自分が先回りし竿を曲げ、魚が自分に向かってくるように誘導する。


思惑通り、竿の弾力で自分の方へ横たわりながら向かってくる。


ライトに照らされた目は赤く輝いている。


このランディング寸前の、輝く赤い目を見るたびにいつも心を奪われる。



右手にフィッシュグリップを構える。


巨体が自分の正面にくる。


今だ!巨大な顔の下顎にフィッシュグリップで掴む



「掴んだ気にならんねんけどww




キャッチしたのが、この魚




はい、デカイんです、めちゃくちゃデカイんです。




サイズ計測を試みて陸にあげようとするも、持ち上がらないw


草むらにずり上げ、120センチメジャーを当てるも足りない、、笑



マジか、120超えてるじゃん、、



正確な長さは分からないので、糸をアカメの長さで切り、後日計測する事に。



やまひろ君には地合い中にも関わらずたくさんの写真を撮ってもらいました。






一通り撮ってもらった後、川を見るとまだまだボイルしてるシーバス達


やまひろ君が俺も釣るぞーーとキャスト


ですが、なかなか食わない。僕はシーバスのボイルを聞き、アカメを見つめながら余韻に浸る





本当にかっこ良すぎる、、、







アカメをキャッチすると、リリースはするけど、リリースしたくなくなるのは僕だけじゃないはず笑


この時が永遠に続けばいいのに、、と思う。


次第にボイルも少なくなり、川は静かに流れ、

そろそろ場所移動かなというタイミング。



リリースしようか、、



やまひろ君に動画を撮ってもらい、リリースする。


「釣れてくれてありがとう、また釣れてくれ」


アカメからしたら恐怖でしかない言葉だが、これが釣り人の本心

感謝と敬意を込めてリリースした。







その後も少し回ってみたが、反応は良く無く、雨も強まってきたので、やまひろ君と解散



僕もかなり満足なので、兵庫に帰ろう、、


とはなりませんでしたw


せっかく来たんだから、釣れなくてもいいからロッド振って帰ろう。


そこから、気付けば朝まで5時間




アカメを釣った余韻にひたりながら、水に浸かり、ロッドを振ってました。



シーバスのバイトも何度か貰えましたが、キャッチまでは至らず。


夜が明けてきて、今回の弾丸高知遠征終了


気持ちいい朝を迎え、帰路につきました。





今回の遠征でもやまひろ君にお世話になりました!本当に感謝しかないです。ありがとう!



改めて高知の環境の良さを感じた遠征になりました。

高知、いいところだなぁ。

高知ありがとう!!


こんなアカメ釣りが出来る高知の素晴らしい環境が

今後も続きますように、、、、



3/20 20時半ごろ

アカメ 128センチキャッチ


ロッド 天竜 シェスタ

リール シマノ エクスセンスDC


ライン よつあみ アップグレード 3号

リーダー 50ポンド

ルアー ガンクラフト ジョイクロ178

フック fimo fimoフック#2 (フロント、リアともに#2)

結束 FGノット




後日談


実はアカメを釣って写真撮影中にウェーダーが破れて、ズボンはおろかパンツまでびしょ濡れになりました。


着替えは持ってきてませんでしたが、車に置いてたカッパを着ることで難を逃れました。



はい、隠しません。

やまひろ君と解散後はノーパンでしたw


恥ずかしさを感じながら、コンビニやサービスエリアに行ってました、、まあ分からないからセーフ、、?w



これにて、

弾丸高知遠征 完!!!!