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かぜは治ったはずなのに、咳はちっとも治まらない、といったような状態が数週間続いたら、それは咳喘息かも知れません。
咳喘息は、慢性的に咳が続く気管支の病気です。一般的な喘息と同様、気道(呼吸をするときに空気の通る道)が狭くなり、いろいろな刺激に対して過敏になって、炎症や咳の発作が起こります。
喘息は、ゴホゴホと咳き込むため、のどの病気と思われがちですが、肺までを含めた「気道(特に気管支)」が慢性的なアレルギー性の炎症を起こしている「気道」の病気です。気道とは、平滑筋という筋肉で囲まれ、粘膜で覆われている空気の通り道です。炎症によって敏感になった気道が様々な刺激に対して反応して狭くなることによって、咳や喘鳴などの症状が発現します。この症状が発現した状態を「発作」と呼びます。
■ 喘息における気道
なかなか治まらないと「何か他の病気なのでは……」と不安になってしまう気持ちはよく分かります。
喘息と聞くと、誰もがぱっと思い浮かべることでしょう。しかし、喘息は喘息でも、種類があります。まずはそこから解説してみましょう。
一般的に喘息と呼ばれるもののうち、「咳喘息」は気道の炎症が基にあります。そして、この「咳喘息」は「気管支喘息(きかんしぜんぞく)」とは異なります。
「気管支喘息」は「咳喘息」の状態に加えて、気管支が細くなって呼吸が苦しくなる疾患です。咳喘息は気道が主な原因であり、気管支は細くなりません。ですので、呼吸が苦しくなることはありません。両者の共通点は、気道に炎症があることです。
二つの喘息は、咳の出方も違います。咳喘息の状態になると、特徴的な咳がでます。咳喘息の場合と、マイコプラズマ感染の際の咳の出方をイメージ図に示して比べてみましょう。咳を○で示し⇒は数分以上の間隔という意味です。
咳喘息の場合 ○○⇒○○⇒○○
感染症の場合 ○○○○○○○⇒○○○○○○⇒○○○○○○
咳喘息の咳は2個ずつ出て、何回か出たあとに、数分で止まります。冷たい空気に触れたり、湿度が変化したりすると、咳が誘発されます。先に説明したように、原因が気道の炎症であるため、刺激のある辛いもの、熱いものなども咳を誘発する基になります。もちろんタバコの煙やほこりなども咳を誘発します。できるだけ、避けなければならないことはいうまでもありません。
喘息患者の気道は、持続する炎症により、上皮が傷つき、様々な刺激に対して敏感になっています。また、粘膜がむくみ、たんも増えるので空気の通り道が狭くなっています。発作の時は気道の筋肉が収縮してさらに息が苦しくなります。
室内外の温度差や、たばこの煙を吸う受動喫煙(※)、運動、飲酒、ストレスなどのほか、ホコリやダニなどのいわゆるハウスダストが発作の要因になるといわれており、患者数は年々咳き込み増加しています。この病気は、特にアレルギーのある人に多いとされています。アレルギー反応によって、気道が炎症を起こしてしまうためです
かぜに併発して起こることが多く、かぜをひいたあとに2~3週間以上、咳が続くことがあれば、この病気の可能性があります。女性に多い傾向があり、しばしば再発を繰り返します。
気になる症状があれば専門医(呼吸器科・アレルギー科・耳鼻咽喉科)で詳しく診てもらうことをおすすめします。
※受動喫煙…喫煙者の周囲の人が、そのたばこの煙を自分の意思とは無関係に吸わされること。
