皆さん、


NHK-BSプレミアム
ドラマ『新選組 血風録』


とうとう全12回の放送終了しました。





『新選組 血風録』は、殺陣稽古を合わせて4ヶ月と少しの撮影期間でした。





思い返すと、沖田総司役オーディションから、どうしてもこの役はやりたかった。




オーディションを受けてから、マネージャーから電話が来るたびに結果報告かと思い、ドキドキした事を今でも覚えている。



そして、沖田総司役に決まった時は、思わず、大声で喜んだ。






喜んで、喜んで。





でも、






家に帰って冷静になると、ふと、役の重みと、プレッシャーに押しつぶされそうになった。





殺陣の稽古も、すぐ始まり、殺陣師から沖田は誰よりも殺陣シーンが多いと聞いた。




殺陣の経験が少ない僕は、・・・「やらなきゃいけない。」という、気持ちが強くなり、ワガママを言って殺陣稽古を増やしてもらった。



かといって稽古は毎日あるわけじゃない。



狭い家でも刀を持っているつもりで体を動かしてみる。




上手くなっているかどうか、わからない。




殺陣だけじゃない。






「沖田の芝居」もある。





撮影が始まるまでは、なかなか落ち着かず、寝つけない日々が続いた。





そして、撮影初日、1番最初に撮影するシーンは・・・ロケでの殺陣シーンだった。



初めてドラマでの殺陣。




僕は、すごく緊張した。





初めて会う、僕の事を知らないスタッフさん皆が、「今回の沖田総司の殺陣はどんなもんか」と・・・





そんな目で見ている気がした。






本番が始まり、稽古した通り、刀を振ってみる。・・・カットが、かかると、








スタッフさんが拍手をしていた。




僕はカットがかかってから、スタッフさんが、拍手をしている事に気づくのに遅かった。




それほど緊張していた。


何が起きているのかわからず、アタフタして、その場を離れた気がする。




そして、僕が永井さんや、宅間さんの芝居をモニターで見ていたら、スタッフさんが、近づいてきて、「今まで殺陣シーンをして、拍手をもらった人なんてあまりいないんだよ。」と、言ってくれた。








僕は、なんだか泣きそうになった。






まだ始まったばかりやけど、そのスタッフさんの一言で、少しだけでも、認められたのかなと感じた。


今まで全身にのしかかっていた何かが、一気に剥がれ落ちた。




沖田総司を、思いっきり演じようと誓った。




なぜか、沖田総司の台詞は、本番前にやるテストの時は、もう少し「沖田の気持ちに近づきたい!」と思うのだが、本番になると、




土方さんや、他の人の台詞がテストの時以上に、心にしみる。





そして、本番では感じたままに与えられた台詞を、吐き出していた。






これは、恥ずかしい話ですが、




第11話『菊一文字』での、土方さんとの死をかけたシーンは、本番で土方さんの台詞が心に響きすぎて、感情が抑えられず、子供みたいに大泣きをしてしまった。



NGだった。





本編での映像は2テイク目なのです。





沖田を演じてみて不思議な感情になったり、不思議な出来事が多かった。



殺陣シーンが何日か続いて、手や足の豆が剥がれた時も、本番になると剥がれた豆や、筋肉痛の傷みが全くなくなったり。



本当に池田屋事件が起こった日に、池田屋事件のシーンを撮っていたり。



池田屋での吐血シーンでは、知らぬ間に、涙を流していたり。
これは、自分でも本編を見て初めて気づきました。


あと、買ってから止まった事がない時計が、ピッタリ18時45分に止まっていたり。(しかも『菊一文字』の放送日、放送時間の時)



なんだか、考えすぎかもしれませんが、普通の現場に比べて不思議な事が多かったです。



素晴らしい監督や、スタッフさんや、永井さん、宅間さんはじめ、全てのキャストさんに助けられて、演じれました。



チームワークがよかった。



『新選組 血風録』に関わった一人でも欠けたらこの『新選組 血風録』は出来なかった。






一番大きかったのは、応援してくれる皆さんが、僕を見てくれている事。
見てくれていた、応援してくれていた皆さん、ありがとうございました。
皆さんがいるから、負けそうになる色々な出来事に立ち向かって行けています!


僕が皆さんの支えになる日まで、道のりは長いですが、いつか恩返しできるように努力しますので、見ていてください!



本当の希望は、まだまだ沖田総司と共にいたい。




ですが。





とにかく、『新選組 血風録』を応援して頂きましてありがとうございました!
僕のBlogへのコメントや、『新選組 血風録』公式サイトの掲示板見ています!
書き込みありがとうございます☆






それと、僕と同じ歳の






沖田総司・・・







心からありがとう。







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辻本祐樹。