私の自宅近くのマンションでストーカー殺人とみられる事件が起きました。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20161025-00000045-fnn-soci

 

24歳の女性が行方不明になっている事件が私の自宅近くで起こったので、思うところを述べます。容疑者が逮捕された日には、事件の現場となったとされるマンションに報道関係者が詰めかけていました。

事件が起こったとされる9月16日から1週間くらい経ったころでしょうか。刑事さんが周辺住民に聞き込みを行っていて、自宅には合計3回来ました。通り掛かりの人にも話かけていました。どの刑事さんも気さくな性格で話やすく、事件を解決しようという熱意が伝わってきて好感が持てました。

あとはその頃から、自宅近くの道路で比較的規模が大きい警察の検問も行われていました。その後、証拠物が見つかるかもしれない排水管の中を調べるためか、吸引作業車が事件のあったマンションで作業をしているのをみかけました。

少し驚いたことは、私の会った刑事さんは全て分厚いノートを持っていて、手書きで情報を書いていました。今の時代ですと、iPadなどを持って警察のシステムにアクセスして、すぐに情報を引き出せるようにしておかなければならないと思います。

自宅には3回とも違う刑事さんが来ましたが、毎回、名前と電話番号を聞かれ、自宅近辺で何か変わったことはなかったかと聞かれました。 所轄の署と捜査一課の本庁で別の組織の人が来て、各組織では情報があまり共有されていなかったから、同じことを聞かれたのでしょうか?

刑事さんに見せられた被害者と容疑者の写真は、小さい証明写真くらいの大きさでかなり前の写真なのか、ニュースで報道された2人の映像とはかなり異なっていて別人に見えました。

容疑者の顔はみたことがあるような気もしますし、事件のあったマンション前で金髪の少しロングのウィッグをつけた女装した中年の男をみかけた記憶はあります。容疑者は被害者に以前、暴行をして逮捕されて、ストーカー規制法により被害者に近づかないよう誓約書を書いたとのことです。

その後、被害者は何度も警察に相談に行っていましたが、悲しい結末を迎えてしまいました。被害者は、会社の上司にもストーカーに付きまとわれていると言っていたようで、会社や知人や友人や家族は何かこの件で対応したのでしょうか。

住んでいる部屋の近くの住人やマンションの管理人は被害者がストーカー被害に遭っていることは知っていたのでしょうか。近くの住人が知っていたのなら、異変があれば110番に電話することもできたと思います。事件の日に、容疑者は被害者の部屋の前で待ち伏せしていたとのことです。

当マンションはオートロックなので、他の居住者が入口から入るときに「共連れ」をしていたことになります。管理人が共連れ禁止を居住者に周知していれば、容疑者はマンションの中に入れず、事件を防ぐことができたかもしれません。

事件が起こってから、容疑者が逮捕されるまで約1カ月かかっています。容疑者が誰かほぼわかっていたのにも関わらず、時間がかかり過ぎのような気がします。事件現場を薬品で証拠隠滅を図ったので、証拠が出てこなくて任意でしか容疑者を呼び出すことができなかったのだと思います。

被害者や警察は、警察だけでは対応できない場合、NPO法人や民間警備会社やシェルター施設を利用することを考えなかったのでしょうか。

 

現状の民間団体がうまく機能していないのでしたら、強力な「自警団」を組織して、生命の危険性のあるストーカー行為を受けている人には警備をつけるなどすべきではないでしょうか。

【ストーカー規制法--第八条--第四項】「ストーカー行為等が行われている場合には、当該ストーカー行為等が行われている地域の住民は、当該ストーカー行為等の相手方に対する援助に努めるものとする。」

警察や関連団体だけではなく、地域住民もストーカー被害者を守る努力が必要であると、法律にも書かれています。このような悲劇が起こらないように対策を講じなければなりません。被害者に対し、心より哀悼の意を表します。