僕が今住んでいる家は


一戸建てなのです



マンションやアパートというものに


住んだ経験を生かし


僕には無理だということで


結構歩き回って探した物件で


元々は賃貸を目的として作られてはおらず


2世帯住宅としてのものを


ある期間だけ賃貸にしている


掘り出し物だ


近所も一戸建てばかりで


近所付き合いも程ほどにあり


暮らしやすい環境だ




ただ入居の際


既に2Fに住んでいた住人と


駐車場の件で多少もめたので


少し気まずい関係にあったのが唯一の難


ただ


僕が夜中に騒音を出しても


何ひとつ文句を言ってこないので


まぁいいか と。




というか


逆に2階からの生活音や騒音は


一切聞こえてこなくて


極稀に


水道の音や微音な足音が聞こえてくる程度だった







入居の時


もめたとありましたが


不動産を通しての事だったので


もう結構住んでいるのに


なぜか


直接会ったことのない二階の住人





なので


いきなりインターフォンがなった時は


なにか祈らせてくれ的な


勧誘の種類の訪問かと思うような


風貌の小太りな女性が


ドアの のぞき穴から見えたときは


出るのを躊躇ったが


か細い声で


「急に引っ越すことになったので挨拶に来ました」


と差し出された菓子折りを受け取りながら


失礼ながらも


この体重で動き回っていたのに


あの程度の生活音しかしなかったのか


と感心するばかりでした



しばらくすると


清掃業者や大家さんやら


2階は日々騒音を発し


誰も住まなくなった事をキッカケに


2階があわただしくしていたのも


3日間ぐらいで


また静かな二階に戻っていきました



僕が夜中作業に没頭して


日の出る頃眠りに落ちる瞬間


(作曲作詞なんかの後は体が疲れてても頭が冴えて寝付きにくい)


新聞配達のカブの耳につくエンジン音や


悪意があるのか?と思うぐらい


外付けされた階段を踏み鳴らす


あのはた迷惑な新聞配達人も来なくなり


本当に以前より遥かにストレスが減りました。





僕は願う


このまま誰も入居しないで欲しい


なんならもう少し給料が上がれば


2階も借りてしまってもいい




そんな僕の考えを脅かす


不動産の内見


頻繁ではないが・・・


気に入られたらどうしよう・・・


入居決められたらどうしよう・・・


2階の玄関先にどっかから拾ってきた犬の○んこでも


置いておこうか


表札にミネムラの写真をはさんでこようか




僕にとっては運良く今のところ


入居者は現れない




まぁ・・・


ここまでを前書きとして


本題に入りたいと思うけど


どうも最近


夜中


二階で物音がする


入居者が決まっていないのは


ちょくちょく空き部屋の様子を見に来る大家が


1階の僕の所にも寄って


話している情報なので確かなわけで



少し気味が悪い


それが霊的なものなら


全然構わないのだけど


論理的ではない(湯川風に)



可能性としては


誰かが


生きている誰かがだ


不法侵入している可能性の方が遥かに高い


もし不法侵入者が居たとして


何を目的としてどんな人物であるか


それが分からないことが怖い


分からないから恐怖を感じる


今夜も投げやりに歩いているような


大きめ足音の様な音が聞こえてくる















毎回迷っていたけど


いい加減気味が悪いし


様子を見に行ってみることにする




行って来ます

( ー`дー´)