20代前半


現在のバンド人格ラヂオと


平行してネットの会社を友達と運営してた



バイトは使われるの嫌だし


バンド活動が自由に出来ないしって事で


HP制作会社っぽい事をしてたわけだけども


企業がHPを作り出した時期だったので


結構儲かってた バンドよりは 遥かに。




そんな事は掘り下げなくてもいいや







ハワイのコンドミニアムを扱ってる


日本の不動産屋から仕事が入ってきた


「現地に一緒に行ってその場でHPの更新をしてくれ」


そんな依頼だった


コンドミニアムって?


思った?避妊用具じゃないよ!


簡単に説明すると


購入した別荘を使用していない間


ホテルとして貸し出す


そんな感じのもんだね





コンビを組んで仕事をしてた亮君と


不動産の社長と社長婦人と


4人仲良くハワイへ



社長のはからいで


4日間ハワイ滞在→ラスベガス3日間滞在


そのうち仕事が2日。


旅費 食事代 全て 社長持ちという待遇。





ハワイ到着初日で


仕事が終わってしまい


残りの日数グダグダと


ホテルで果物とワイン


外に出ること無く・・・




さすがに 亮君二人で話し合い


お互いやりたいことを


ひとつあげて


とことんお互いに付き合おう




亮君のやりたいこと


ボディーボード



浜辺で用具を一式借りて


いざ 海へ!



二人の色白な青年がハワイの海に抱かれた


水に入ってみて気がついた


底がサンゴ 僕らは素足 


足の裏から流血



5分足らずで、フィニッシュ



「え?もう返すの?」


という表情の業者のおっさん





用具も返して ホテルに戻ってワイン



亮君のターン 終了。









僕のやりたい事


フルハウスというアメリカのホームコメディードラマが好きで


タナー 一家が ハワイに行くという回で


子供たちが イルカと泳いでた!


イルカ超かわいい!泳ぎたい!


調べてみたら


車で30分ぐらいの 水族館で


イルカと泳ぐツアーがある!



即 申し込んださ。





相方の亮君はツアーの開始時間にちょっと驚きと明らかに

ダリーヨという顔をしてました。



翌朝


6時ぐらいにツアーの案内人の


ちっさいオッサンがホテルロビーに迎えに来た


バスに乗せられ 移動開始



バスには 僕ら二人しかいない



この時点では



「おw貸切じゃん」


なんて思ってた






途中 別のホテルで


1家族乗ってきた




「こいつらもイルカかな~」

と思ってたけど普通に水族館に来ただけ





シーライフ・パーク・ハワイに到着。





イルカと一緒に泳ごう!ツアーの現地スタッフが


約10人


もちろん外国人


イルカと泳ごう!と思ってる客 


僕一人





たいして英語の分からない僕でも


現地スタッフが


「まじで?今日一人なの?Σ(゚Д゚)」


「え?だるくね?こいつだけのために?Σ(゚Д゚)」


「HAHAHA うけるぅ~」


的なやりとりが聞こえてくる






唯一日本語の出来るスタッフに説明を受けてるとき


なぜか僕は


「(´・ω・`)なんか すいません・・・僕一人で」


と 謝る空気






そんな空気の中で


浅瀬のプールに呼ばれ


僕らが想像してる通りのイルカが


ひっくり返されていて


触ってみろだの


ここがチンコだ だの


体温が何たらだの


イルカは何類だの



そんな説明やふれあいがあり



もちろん 4~5人の外国人スタッフに囲まれ


英語で・・・・


愛想笑い M笑いで なんとなく やりすごした15分



カメラマンとして同行してた亮君は飽きて


シーライフ・パーク・ハワイから見える海の景色を撮ってました・・・








ようやく水深の深い大きいプールに入る事に!


ようやく自由にイルカと触れ合える!


テンションも上がり ウキウキな僕は


普段イルカショーが行われているのか


そのプールの脇には観客席があり


そこから亮君がカメラを構えていた



既に水着(社長に前日買ってもらった)を着ていたので


Tシャツだけを脱いで 亮君に預けると


小走りで プールへ向かった






ライフジャケットを着用して 


水の中へ


その時点ではプールの水も濁ってたし深かったので視界が悪く


どこにイルカがいるのか・・わからない




そしてまた3人の外国人スタッフに手を引かれ


プール中央へ


ともかく水中眼鏡をつけろと渡され


目の前をイルカが泳ぐから潜って見ろと


指示され


潜ると


黒い でかい 影が 近づいてくる


目の前を イルカとは思えない


イルカの4~5倍はありそうな


でかい生き物が 横切る





Σ(゚Д゚)?



これは


イルカとクジラの混血ウォルフィンだ


と日本語で説明された





ウォルフィン?なにそれ?


イルカじゃなく?


ん?


僕はイルカと泳ぎたいんだ


こんなデカイ わけのわからない生き物と戯れに来たんじゃない


さっき散々浅瀬で触ってた かわいいイルカを出せよ


てか その前に こいつ 人食わない?


だいじょうぶ? 足噛み付かれて 泳がれたら


僕死なない?


って思うぐらい


でかく 黒く シルエットも ごっつかたの



そんな不安に心折れた僕は


一緒に泳ぐというより


水中を引きずり回され


尾びれが僕の足をビッタンビッタン打ち付け


「ちょ!!ちょ!!!もう・・!」


と助けを求める僕



その姿を爆笑しながらカメラで撮る亮君






心折れた僕は 30分ぐらい一緒に泳ぐ時間があるなかで


2分で水から上がりました




気軽にイルカと泳ぎたいなんて


思うんじゃなかったという後悔も


この時点ではまだマシだったのかもしれない






プールサイドに呼び戻された僕は


マッチョの黒人飼育員と水着が小さくてハンケツでちゃってる現地のスタッフに


囲まれ




イルカショウ体験スタート・・・




両手を胸の前でクロスさせて


そのままで回りましょう


イルカも一緒に回ります


『ピー』と笛の音で明らかに回ってるイルカ




陽気にかわいらしいポーズで回るマッチョの黒人


M笑いで回る色白の僕


腹を抱えて笑いながら撮影する亮君



もう 何もかもが 羞恥プレイ




予定より泳がない事で生まれてしまった


余りの時間


永遠とも思えるほどの


調教と羞恥プレイ




30分以上いろんな 体 位 をやらされ

 

まわされ


もみくしゃになった僕は



「普段はロッカールームを開放してるんだけど


今日はお客様一人なのでそこで着替えてください」


と案内された1畳ほどの掃除用具入れ








ちょっとだけ 狭い掃除用具入れの中で泣きました。








その日の夜の出来事はシモだからグルッぽで!