はい 朝ですね。


夜を少し振り返ろうか・・・


夜12時前に


303号室で


茶色のヤツがベッドの下に入り込むのを目撃してしまった


これが全ての始まりだった


マネージャー 前島に電話をして


来てもらった


このとき事の重大さをあまり考えていなかった前島は


夜から合流してまだチェックインしていなかった


ヒューマンドックの部長の部屋に僕の荷物を移した


303号室から305号室


たった2部屋の移動




僕は


無駄だと訴えたんだ


壁に普通に穴が開いていて


絵で隠してたようなホテルで


自由に行き来できるであろう


ゴキブリを避けるためという対策にはならないと


でも夜も遅いしマネージャー前島だって疲れてるであろう


僕はそれ以上騒がず


2時間ほど部屋の隅で様子を伺った


自分なりに苦手克服に努力した


気持ちもようやく落ち着いて


部屋の明かりを消してベッドに入った


なんとく


なんとなくだよ


薄明かりの中目を開けてみると


ベッドにくっついている壁


すなわち顔から10cmほどの場所に違和感


黒い影


飛び起き廊下に出て


前島に電話



懸念していた茶色じゃなく


bossである黒登場


さっきの騒ぎが小火騒ぎだったとしたら


もう全焼だよ


前島もヤツが苦手でさすがに部屋に荷物を取りにいけない


ここでこっちのパーティ全滅かと思っていたら


賢者笹川(ヘアメイク)の登場


ずかずかと部屋に入り


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布団をばさばさして


入り口まで戻ってきて


「いませんねー」と


言う笹川ごしに壁を歩むヤツを発見



退治に来たはずの笹川はなぜか


写メを至近距離で撮った


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そして出てきて


ドアに鍵を閉めて


「封印しました」



ちょっとおおおお


僕のパーティの賢者


ぜんぜん賢くねーーーよ! 


愚者だ ドア閉めたから封印?


そんなんじゃ亀仙人以下だよ


炊飯ジャーの代わりに灰皿とかにピッコロ封印しようとするぐらいの


暴挙だろおおお




無駄な封印が終わった頃


すっかり敏感になってしまった僕は


廊下で行われた会議のときでも


窓をつたう雨粒にも反応してしまうほど


心が荒んでいた



このとき時は3時をまわっていた




前島の打開策


・5階の笹川さんの部屋か私の部屋で休んでください



僕の主張


・最悪車で寝たい


・このホテルなら部屋をいくら変えようが無理

(茶が出て移動したらboss黒、出たんだ次部屋変えたらラスボスでちゃう)


・すぐ近くにあるもっと綺麗なホテルで寝たい



二人の共通点


・事務所がこの理由で別のホテル代を出すとは思えない



はじめに茶が出た部屋と交換すると部長に伝えた時


1mmも迷いなく 「いいっすよ」


そんな人がゴキブリで寝れない僕の気持ちが分かる分けない



というか僕だって会社を運営する側の立場なら


「馬鹿なの?さっさと寝ろよ」と思うだろう


でも


顔10cmの距離で 立派なヤツを見てるんだ


というか


もうね 音が耳に残ってるんだ カサカサって


現状 ホテルで寝れないっていう僕の主張を


前島はとてもよく分かってくれる


今しがた 一緒に見たのだから・・・普通よりも無駄に立派なキングサイズを・・・



僕は眠い 頭痛い 本当ならまだ安静してないとなのに


明日は鬼怒川ライン下りロケ


寝ないと死ぬ



僕は決心した


「自腹でいいから近くのホテル部屋とって」


予約の電話をした前島が暗い顔で言った


「満員ですと断られました」



いやいやいやいあいいあい


宇都宮 平日に?満員?ありえねーよ


今からチェックインめんどくせーだけだろ?


でも そんなこと言ったってもう遅い


はじめの茶の時点で選択を誤ったパーティなのだから


手遅れだ 賢者だとおもってのが愚者だったし・・



僕は車宿泊を決心


でも問題が一点ある


僕らが泊まってるホテルは「門限」がある


別に破っても イエローカード出しながら笛を吹く


サッカー馬鹿の寮長はいないけど


ホテルが締め切られてしまう


もしもトイレ行きたくなった時どうする?


いや もうトイレさえ行きたくない



前島が僕に訊いた


私と笹川さんが一緒に居たら


私達どっちかの部屋で寝れますか?



答えは NOだ




一回 ちょっとだけ 部屋 入ってみませんか?



答えは NOだ


そんなこと言って先っちょだけ チョイチョイってのがオチだ



笹川は言う


「ここは5階だから出ませんよ」


愚者だまれ お前の根拠のないその説に頷けるほど僕はアホゥじゃない




でも 僕の体は限界だ


とりあえず前島の部屋に三人で入る


椅子も ベッドも壁際


僕は腰を下ろせない



でも横になりたい



べっどの壁側じゃない方にちっさくまるまった


笹川も前島も 僕が寝付くまで部屋にいるという


僕は・・・まったく眠れない


目をつぶれば


ヤツが出てくる想像


壁をあるいてる想像


天井から落っこちてくる想像


そして何より同じぐらい疲れてるであろう


笹川 前島に対して申し訳ないという気持ち


リラックスとは程遠い状況で


僕は寝たフリをする


前島と笹川が部屋を出て行く音を確認してから


ベッドを出て


壁から離れて


一晩立っていた






朝、フロントのおばちゃんが


前島と会話してる


お「今日はどちらでロケなの?」


前島「鬼怒川でライン下りです」


お「鬼怒川いい所よ~^^」





そうだろうさ


ここに比べたら遥かにいいところだろうさ!!!



見送ってくれるおばちゃんがもう


僕にはラスボスにしか思えない


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機材車の中みなさん おはよう









そしておやすみ・・・・・・


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とりあえずね


僕は9年バンド活動していて


ツアーであっちこっちホテル泊まってるんだ


そんな中で


一日に2匹 いや ヤツ自体 見る


そんな経験はない


セルフの頃は最低ラインは東横innだ


ヒューマンドックさん(我が事務所) どうか 少しでも僕の思い届きますように。

これがライブだったと考えてみてください>。<