国賓扱いで迎えられたとされる日米首脳会談。大統領専用車に同乗して満面の笑み。以前に報道されたが、何の為に総理大臣を目指したのか?と問われ、"こうしたいと思うこと、止めて欲しいと思うことを先頭に立って行える様に政治家になり、 一番権限の大きい人なので、総理大臣を目指した" と答えていた現総理。原爆の被災地・広島選出の政治家として、どんな理想を掲げてスタートしたのか。とても地元の切なる願いを実現する為とは思えない現在の言動に思える。


日米同盟強化というが、とても平和促進に繋がるとは思えない。日本を戦争に参加し易くし、日本列島自体が対中国との最前線になるのは明らかなのに。それが日米首脳会談の成果?全く逆だろう。

ここ三代の総理は、国の根本の大転換のはずの重大事項を閣議決定で決めて、国民の総意かの如く、それを前提として、又 次々と推し進めていく。


< 近年閣議決定で行われた安保大転換 >
安保関連3文書改定
防衛装備移転三原則と運用指針改定
ライセンス生産完成品の輸出解禁


結局 犠牲になるのは一般国民ばかり。日本が軍需産業に力を入れて何が起こるのか。それが経済力の回復に繋がるどころか、世界で危険度が高まっている争いに突入していく様なものだろうに。


先日、原爆、原子力をテーマにした映画、" オッペンハイマー" と “ GODZILLA " を観てきた。原子爆弾を開発した物理学者オッペンハイマーは、その後 投下された広島・長崎の悲惨な実情を知って苦悩し、水素爆弾の開発には反対するという、心理的な過程を描いているが、実際の惨状は描かれない。そちらは、GODZILLA (放射性廃棄物や核エネルギーによって変容した巨大生物) の方で、戦争の悲惨さと共に描かれている。


科学者は知的探求心や天才的能力により、これまでに無いエネルギーを持つ物を発見したり開発しても、それを利用する者の意図によっては、地球全体を破壊しかねない危険物となる。もう人類は、それを手中に納めてしまった。そして権力を握る者は、自らの立場を死守する為なら何でも犯すのがよく分かる様になった。開発競争に突き進む国が次々と現れれば、抑止力の為などという理由は、その時点で既に成り立たないと思われる。


地球🌏の、人類の生命を守る為にできるはずの事、未だ諦めずにできるだろうか? 気持ちが不安定になったり、弱気になったり…。国民を守れなくては国は成り立たないはずなのに…。