パパブッシュが亡くなられた。94歳。先日 訃報が伝えられた女優さんも94歳。そもそも訃報が報道される方々は、それまでに何かしらの業績を残されたか、何かしらで有名になった方々で 〜 この場合、残念ながら 不名誉なことも含んでしまうが 〜 、良きことの場合は、その年齢まで頑張り、" シッカリ生きた" ということ。同世代で話すと、とてもその年齢までは生きていられないだろうと皆 同感するが、生き方は 少しでも見習いたいと思う。

アルゼンチンで行われていたG20が閉幕した。米国の保護主義的意見が強く、共同宣言では保護主義と戦うという文言を入れることができなかったという。日本は、少しでも調整役を買って出ようとしたり、日本経済が不利にならないようにする為だとしとも、大量に兵器を購入する様なことで、可能になるのだろうか。ロシアとの関係も先に経済的協力をしたり、平和条約を結んで 後に領土問題を解決しようとしても、プーチンさんは何枚も上手の様であり、どうなるか分からない。

国内問題でも、消費税率を上げる代わりにプレミアム商品券だとか、事ある毎に 金銭的な(経済的な) ものを提供することで見返りを得ようとする様な傾向を感じる。大阪万博の招致でもそうだった。政治や外交は取り引きの面も強く、そんなものなのかもしれない。しかし、この政権は特にその傾向が強いと感じる。
何でも豪華に、規模を大きくすれば、立派なのではないのではないか。勿論 品格やお相手の格に合わせた待遇は必要であろうが、それが全てでも第一でもない。

秋篠宮様がお誕生日の会見にて、大変異例な発言をなされた。大嘗祭に関して、身の丈に合わせた費用を抑えたもので良いのでは?という御発言。更には、ずっとお話されてきたにもかかわらず、聴く耳を持たなかったとまで。今上天皇御一家は、国民に寄り添うことを常に心してくださっている様に思い、それゆえ多大な国税を使うことを憂慮し、ご遠慮したいと思っていらっしゃるのではないかと感じられる。

政府が既に決めたこと、皇族は政治的意見を述べてはいけないこと、等々 色々な問題はあろうが、ずっと言って来られたことだからこそ、政府が決める前に議論することもできたろうと思われたとしてもおかしくないのではないだろうか。それなのに、前例レベルで閣議決定したから、天皇の為だから豪華にと決め、お気持ちにまで配慮して決定したとは思えない。国民の為より 自身達の為、もしくは国全体の為と称して決めたからと言われたら、一家言 述べてみたくなる。もしかしたら、直接発言することがより難しい天皇皇后や皇太子の想いを汲んで、代わりに発言されたのではないかとも思える。

天皇も引退に関し、なかなか議論してくれない政府に我慢の限界を超えて、自ら御退位について発言され始めた決められた。政治に関し発言は禁じられていたとしても、あまりのことには発言もしたくなる、しておかなければならないと思われたかもしれない。平和を維持したいと強く願い、国民に寄り添うことを常として、慰霊の旅を継続されてきた天皇皇后にとって、力による主導で国家主義的な動きや、国民より国 などの不穏な動きには耐えかねるものがおありなのではないかと思う。歩み寄り無き 争いは不毛である。