佐川氏の証人喚問を越え、2018年度予算が可決した。企業の好業績により税収入も増えたが、一般会計予算も過去最高で、第二次安倍政権になってから、過去最高を更新し続けていることになるという。時々 民主党政権の時にはできなかった 云々 仰るが、あらゆることに これまでない特例の特例、それまでの経緯なども飛ばしての手段や人員を投入をして、その方向に向かせたものもあると思え、単純には比べられない。与党としての時代が長く、デフレ状態を置いていたのは自民党の時代であろうが、と思う。

だからこそ、数多くの (あまたの?) 長年の懸案に次々と取り組み、大変な行動力で海外歴訪を重ね、舌を巻く程のエネルギーで精力的に課題に取り組んでいらっしゃると思っていた。ただ、一長一短ある政策も 前向きと言えば聞こえは良いが、マイナス面を深く慎重に考えることなく、又 目標が達成されないのは途上だからと、言い訳も重ね始められた。その中で将来懸念されることが徐々に増えてきて、それでも異論反論に蓋をするか、押し込む様なことが出てきて、更にいつまで経ってもまともな説明がなされないことには、信頼ができなくなった。

あれだけ北の脅威を強調して増やした防衛費。いつの間にか 〜 正に日本は情報も乏しいうちに 〜中朝首脳会談が行われ、その様子が報道された。まるで近年の緊張関係など無かった様な、笑顔溢れる晩餐会や会談の様子。ひたすら圧力だけを訴えていては、風向きが変わった時に危ないのではないか、と懸念されてもいたし 同感であったが、こんなにも速いスピードで南北→中朝→米朝の会談が取り決められて実現しつつあるのは、やはり懸念の一部が的中したということではないだろうか。周りの忠告や声には耳を傾けるべきだと思うけれど。

平和的手段で関係が改善されることは、望ましいことである。しかし一方で、このあまりのスピードには要注意という気持ちにもなる。中国を後ろ盾にした北は、巧みな外交で自らの立場を優位に保ちながら進めているようにも見える。そして条件や段取りで折り合えなければ、もう他の道は無いところまでいってしまうと思える。その時は日本の主張の方が正しかったとなるのか。
本当に北が真剣に、今度こそ偽り無く、世界との関係を考えて行動しなければ、中国や米国のメンツも潰し、やはり北に後は無くなるだろう。世界の平和の為には、日本の想定外、たとえ誤算でも、平和的解決がなされることの方が望ましいと思う。

貴乃花親方の処分内容が決まった。委員でもなく、ヒラの年寄りにまで降格となった。かつて よく耳にした " 一兵卒 " からの出直しとなり、一から頑張る所存とのことだが、何かあったらもう後は無いという警告の意味も含んでいるとか。馴れ合いの関係や 身内友人重視の関係は駄目だが、関係を良くしておくことは重要なこと、と改めて痛感する。